猫の食器は食洗機で洗ったほうが良い?

猫の食器、食洗機で洗っても大丈夫?汚れ落ちは?除菌は?

毎日の猫の食器洗い、どうしていますか?洗剤は何を使うか、スポンジは人間と共用でいいの?食器洗い洗浄機で一緒に洗いたいけど大丈夫?

 

愛猫は可愛い大切な家族です。でも、ヒトとネコ、種族が違うし常在菌も違うのでは?衛生的に気になることはたくさんあります。

 

今回は、猫の食器を洗う際に注意する点と衛生面について紹介します。

 

猫の食器、食洗機で洗っても大丈夫?汚れ落ちは?除菌は?

 

 

猫の使った食器のヌメヌメの正体は?

 

猫が使った後の食器ってヌメヌメしていることありませんか?このぬめりの正体は雑菌です。やっぱり猫の口の中には細菌がいっぱい!?なんて思うのは早計です。

 

確かに、お口の中にはばい菌がたくさんありますが、それは人間も同じこと。それに、猫の唾液がヌメヌメしているわけではありませんよ。

 

微生物の集合体?バイオフィルムとは

 

お皿に付いた唾液に含まれる細菌がフードのカスを栄養にして、どんどん繁殖していったものです。この繁殖した細菌がバイオフィルムという膜を作ります。菌膜といえばわかりやすいですね。

 

バイオフィルムは厳密に言えば、微生物による構造体です。別に細菌だけに限ったことではなく、基質となる物質と水があればできちゃうものです。水中の石がヌルヌルしているのもそうだし、キッチンのヌメリもバイオフィルムというわけです。

 

このヌメリが食器につくと、さっと流しただけではとれないやっかいなものになります。

 

放っておいちゃダメ!猫の健康を害する恐れあり!

 

バイオフィルムって膜なんだから、多少放置しても平気じゃない?なんてちょっと思ったりしてませんか?でも、これ危険なのです。

 

カプセルみたいにかっちり単体で密閉されているわけではなく、いくつかのコロニーが集合体になっている場合もあります。

 

猫はお皿を舐めとることがありますね。そんなとき、細菌が増殖したバイオフィルムを一緒に・・・ということは十分考えられます。

 

さらに、大きくなったコロニーは破裂して細菌が放出されるのです!猫ちゃんのお皿が細菌まみれになってしまうというわけです。

 

猫の食器洗いで注意するポイント3つ!

 

猫はお皿に口を付けて食べます。ハグッと咥えて食べる子もいますが、多少なりとも唾液がお皿に付着します。舐め取るように食べる子もいますね。

 

そう考えると、衛生面でも安全面でも人間以上に気をつけてあげなくては!?と思う親ばかな飼い主さんも少なくないと思うのですがどうでしょう?

 

食器選びについてはこちらの記事を参考にして下さい。
猫の食器選びのポイント!食べやすさと洗いやすさ二つの視点で考える

 

猫の食器洗いは界面活性剤の入っていない洗剤で!

 

猫の食器は私たち人間と同じ洗剤を使っても大丈夫かという質問をよく目にします。答えは、良いときもあれば止めた方が良いときもあります。

 

それは洗剤の成分と洗い方の問題です。

 

猫の食器、食洗機で洗っても大丈夫?汚れ落ちは?除菌は?

最近の食器洗い洗剤ってけっこう洗浄力の強いものが多いです。個人的にはそれほど「簡単にピッカピカ」が必要なのかと疑問に思うのですけどね。

 

界面活性剤は、CMでお馴染みのキュキュットやジョイも高濃度で使われていますし、手肌に優しいと人気のヤシノミ洗剤にも入ってます。

 

わが家はふだんは食洗機を使用して、手洗いのときはヤシノミ洗剤を使うことが多いですが、猫の食器を洗うときはよくすすぐようにしています。

 

ただ、基本的に猫の食器は界面活性剤の入っている洗剤では洗いません。

 

結論としては、市販の台所用洗剤を使っても良いけれど洗剤の成分が残らないようにしっかりすすぐ!または、本当に安全な成分だけで作られた洗剤を使う。この2点です。

 

食器を洗うスポンジは人用と猫用を分けましょう

 

もうひとつ大事なことは、スポンジは分けること。家族なんだから気にしない!という気持ちのことではなくて、これは猫にとって分けた方が無難、という意味です。

 

人の食器を洗った後のスポンジには、雑菌も心配ではありますがそれ以上に食材の成分が残っていることも考えられます。猫に有害な野菜で有名なネギ類、けっこう頻繁に食卓に上りますよね。

 

食べるものがあきらかに違う以上、やはりスポンジは分けるべきだと思います。そして、スポンジは人用も猫用もこまめに交換しましょう。毎日使っていると、1週間もすると雑菌だらけになると言われています。

 

除菌してもそれほど効果はないようです。できれば1週間程度で交換したいです。100均の安いものでよいのでばい菌だらけになる前に取り替えましょう。

 

猫の食器洗いのポイントはこちらです。

  1. ヌメリをきちんと取り除く
  2. 洗剤分が残らないようにする
  3. スポンジは人用と分ける

 

猫の食器を食洗機で洗って大丈夫?

 

わが家も食洗機を導入しています。いや、楽ですほんとに!初めて購入したのはもう20年以上前ですが、当時はやっぱり米粒が残っていたりしましたが、最近は日本人の食生活に合った製品が開発されて、ずいぶん使いやすくなりましたね。

 

さて、猫や犬などペットの食器を食洗機で洗うかどうか・・・という疑問の中には、人間用と一緒に洗うか、それとも別か、そもそも汚れはきちんと落ちるのか、こんなかんじの思いが交じっていると思うのですが。

 

食洗機と手洗い、きれいになるのはどっち?

 

まず、汚れ落ちと除菌という観点から比べてみます。もうこれは色々メーカーのサイトなどでも証明されているとおり、食洗機のほうが洗浄力は勝っています。

 

食器を洗う仕組みを考えても明白です。まず洗う温度が違うし(高温)、高圧で水を噴射することによる物理的な力も然り。油汚れには特に効果が高い洗浄方法です。

 

食洗機と手洗いは洗い方が違う

食器に付いた汚れは大きく3つに分かれます。油汚れ・タンパク汚れ・デンプンの汚れ。手洗い用の台所洗剤の多くは界面活性剤を使っています。

 

界面活性剤の力でタンパク汚れとデンプン汚れに浸透して、汚れを浮かせて落とします。また、油汚れは水と油を結合させることによって落とします。

 

ところが、食洗機の場合はまったく違う方法で汚れを落とします。食洗機は60度以上の高温で食器を洗います。これで、ほとんどの油汚れは落ちます。

 

そして、酵素の力でタンパク質とデンプンを分解して洗浄します。そのため、食洗機用の洗剤には界面活性剤はほとんど使われていないのです。

 

食洗機には専用の洗剤を使う

上記でも説明したように、手洗い用の洗剤と食洗機用の洗剤は成分が大きく異なります。食洗機用洗剤は界面活性剤もそれほど必要がなく、手あれの心配もないのでアルカリ性の強い洗浄力が特長です。

 

食洗機に手洗い用の洗剤を使ってしまうと、汚れ落ちが期待できないばかりか故障の原因になりますので、絶対やめましょう。

 

除菌効果は食洗機の方が圧倒的に高い

除菌効果に関しては、手洗いより食洗機使用の方が圧倒的に高いといえます。食中毒を起こすサルモネラ・病原性大腸菌、カンピロバクターなどは75℃以上1分間の加熱で死滅するといいます。

 

食洗機は手洗いではできない高温洗浄がメリットのひとつですね。機種にもよりますが60-80℃の温水で洗浄します。

 

さらに、除菌については各メーカーが独自の研究技術によってさまざまな方式を打ち出しています。一例ですが、パナソニックの『バイオパワー除菌』、リンナイの『除菌スチーム洗浄』など。

 

猫の食器を食洗機で洗うときの注意点

 

上記のように、汚れ落ち・除菌ともに手洗いより食洗機を使ったほうが効果は高いことは間違いないでしょう。ただ、気をつける点がいくつかあります。食洗機ならではの注意点も。

 

食洗機対応の食器を使いましょう

猫用の食器にも食洗機対応の食器が多くなりました。人間用のものでも食洗機対応のものを使いましょう。プラスチックでも洗えるものもありますが、小さな傷がつくことは否めませんので、おすすめは磁器製の食器です。

 

洗剤はなるべくエコなものでニオイがないもの

洗剤は食洗機専用のものを使うのは原則ですが、中にはニオイがきついものもあります。猫は臭覚が人間よりずっと敏感なので、お皿に移ったニオイに反応してしまうこともあります。

 

正しい使い方をしていればすすぎ残しはほとんどないと思いますが、洗剤はなるべくエコなものでニオイの無いものが良いと思います。人間にとっても。

 

食洗機は正しく使いましょう

食洗機の力を最大限に発揮するためには、食器は『正しい位置で詰め込み過ぎない』が大切です。

 

汚れが落ちていない、すすぎが不十分といった状態になる理由は、たいてい食器を入れる向きがあっていない・たくさん隙間なく入れすぎた・洗剤の量が不適切(多くてもダメ)という使い方の問題です。壊れていない限りは、ですが。

 

猫の食器を人間と一緒に食洗機で洗う?その答えは・・・

 

猫や犬などペットの食器をどう洗うか、ネットで話題になったりしますね。回答はさまざまです。

  • 人間とまったく同じに扱っている
  • スポンジは分けている
  • シンクではなく洗面所で洗う

これは個人の衛生観念や心情によるものですから、他人がどうこう言うことではないと思ってます。ただ、猫の健康という面から、先述したようにスポンジは分けるなどの使い分けは必要と思います。

 

食洗機内部にばい菌が残らない?

 

さて、現実問題として、猫の食器を私たちが使っている食器と一緒に食洗機で洗うことについて考えてみます。気になるのは雑菌?それとも猫からの感染症?

 

 

私たちの身の回りには、ものすごく多くの菌が存在しています。悪さをするものもあれば無害なものもあります。食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌などは常在菌として人間の肌に存在します。

 

除菌の必要性は、人間に食中毒などの悪さをする菌の増殖を防ぐことです。食洗機は手洗いよりずっと除菌効果が高いことはすでに述べました。

 

また、使用後の食洗機の内部に細菌が付着しているのでは?と心配になる人もいると思います。国外ですが、ある研究グループが一般家庭の食洗機内部の微生物を調べた結果があります。

この研究を実施したのは、スロベニアにあるリュブリャナ大学の教授が率いる研究グループ。食洗機にどのような微生物が生息しているのかを調べるために、一般家庭で使用されている食洗機24台のゴムパッキン部分に付着したバイオフィルム(微生物でできた膜)を採取しました。

 

その結果、最も高頻度でみられたのは、「アシネトバクター」「大腸菌」「シュードモナス」といった種類の細菌でした。また、「カンジダ」「クリプトコッカス」「ロドトルラ」といった種類の真菌も見つかりました。ただ、これらはどれも通常、健康な人にとっては無害であり、研究グループは「食洗機が原因で病気になる心配はほとんどありません」と説明しています。
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ただ、これらの菌は日和見菌であり免疫力の低下している人に対しては悪さをする可能性があります。その対策としては、使用後にゴムパッキンなど湿っている場所を拭き取る、乾燥まできちんと行う、数回に一度は庫内の洗浄をするなどがあります。

 

猫の口内にあるズーノーシスの原因菌について

 

最後に、猫からの感染症について少しだけ触れておきます。

 

ズーノーシスとは日本語で人獣共通感染症と呼ばれます。少し前から『ペット感染症』と言われて話題になりました。身近なものとしてはノミダニなどの外部寄生虫、猫真菌症やサルモネラ症などですね。

 

抗体を持たない妊婦が感染すると胎児に影響があるといわれるトキソプラズマ症も知られています。

 

これら人獣共通感染症の予防は、外の猫に接触しない・完全室内飼いにする・トイレの掃除をしたら石鹸で手を洗う・濃厚なスキンシップを避けるといったことが有効と言われています。

 

感染経路は経口感染、経皮感染、飛沫感染、創傷感染がありますが、今回の記事で問題になるのは経口感染です。猫からの感染症で問題になる菌が食洗機を使った洗浄で生き残るとは考えにくいと思います。

 

ただ、これはあくまで個人的な意見であり、一緒に洗うかどうかは飼い主さんそれぞれの判断です。

 

まぁでも、一見して『汚れてるなぁ・・・』という状態になるまで猫の食器を使うのは避けましょうね。

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