猫に付いたとりもちの取り方

猫が引っかかったネズミ捕りやとりもちを簡単に取る方法

保健所から引き出した子猫、体に何やらベタベタしたものがくっついていました。触ってみると想像以上におもーいネバネバしたもの。指に付いた感触から油っぽいことがすぐわかりました。

 

とりもち

 

だわね・・・。今回は、猫に体についてしまったベタベタ、とりもちの優しい取り方を紹介します。

 

 

 

「とりもち」って何!?なんで猫に付いちゃうの!?

 

「とりもち」は漢字で書くと鳥<。<(もち)はモチノキの別名です。古くからモチノキの樹脂から粘着剤を作っていたそうです。作り方は案外簡単です。ウィキさんに載ってます。

春から夏にかけて樹皮を採取し、目の粗い袋に入れて秋まで流水につけておく。この間に不必要な木質は徐々に腐敗して除去され、水に不溶性の鳥<成分だけが残る。水から取り出したら繊維質がなくなるまで臼で細かく砕き、軟らかい塊になったものを流水で洗って細かい残渣を取り除くと鳥<が得られる。

wikipediaとりもちより

 

ただ、一般的にとりもちとは、鳥や昆虫を捕まえるのに使う粘着性の物質を指すので、必ずしもモチノキで作られているわけではありません。

 

地方によって使われる木が違うようですし、現在は化学合成された商品もあります。

 

鳥を捕っちゃいけない!?現在のとりもちの用途は?

 

もともととりもちは鳥を捕獲するものだったはずですが、現在は鳥獣保護法によってとりもちを使って捕獲してはいけないようになってます。というか、むやみに野鳥を獲っちゃダメなわけで。

 

じゃあ、なんでとりもちなるものが今も存在するかと言うと、ネズミ捕りや昆虫獲り、害虫駆除などに使われています。

 

ネズミ捕り用はたいていシートタイプになっていて、これにくっついて身動き取れなくなった子猫や、シートくっつけたまま放浪している猫さんが保護されるということもあります。

 

シートタイプ以外のとりもちも販売していますが、作っているメーカーはごくわずかのようです。

 

猫がとりもち被害に遭う原因NO1はネズミ捕りか!?

 

現在猫にくっついてきたとりもちの正体は一体何か?あくまで考察に過ぎないけど安全か危険かを見極めるためにも少し調べてみました。

 

とりもちを自作するかどうか?その場合原料は?

 

モチノキなど粘着剤として使っていた木の樹脂から作る昔からの方法・・・うーん面倒くさいからそういう人はほとんどいないのでは?

 

ただ、小麦粉で作れるというのでもしかしたら・・・と思いますが、用途がネズミ捕りだったら今は売ってますからね。買っちゃうと思うんですよ。

 

とりもちって商品として現在も販売しているのか

 

売ってました。製造しているメーカーは探し出せる限り1社しかありませんでしたけど。福岡市のヨシガイ工芸という会社でした。製造・卸の会社らしく、ネットで扱っているショップがいくつかありました。

 

 

そして、ホームセンターでもお馴染みのネズミ捕りシート。個人宅ではシートとセットになっている少量タイプで十分だと思うけど、業務用にこんなのもあります。amazonや楽天などでも販売してます。

 

ネズミ捕り?猫がベタベタしたもの付けてきた!(とりもちの取り方)

 

 

チューチューピッタンコってネーミングが・・・。

 

この商品はシートが付いていないので、ダンボールやベニヤ板などに塗って使ってくださいと書いてあります。で、ネズミの通りそうな狭い場所に設置・・・。

 

ネズミが通りそうな場所って猫も通りやすいたがる場所でもありますからね。

 

 

家庭で出来る猫に付いたとりもちの除去方法

 

さて、ここからは猫に付いたとりもちの取り方です。とりもちは非水溶性で、水洗いごときでは取れないのはもちろん、有機溶媒には溶けるけどアルコールでもダメ。

 

最大のポイントは、なるべく 猫の負担を少なく! で、用意するのが小麦粉・オリーブオイル・猫用シャンプー場合によっては食器洗い用中性洗剤。

 

 

手順はこちら。

  1. 猫の毛のベタベタしているところに小麦粉をまぶす。かなりたっぷりめがポイント
  2. 小麦粉を軽くはらってオリーブオイルをぬる。これもたっぷりめ
  3. 毛がほぐれるまで優しくもみほぐす
  4. シャンプーして油分を洗い流す

小麦粉をベタつき部にすりこんでいくと、玉ができてポロポロとれてきます。あまり深追いすると毛が抜けてしまうので気をつけてください。

 

オイルを付けることでとりもちのベタベタが溶けてだんだん毛がほぐれていきます。そしてシャンプー。・・・でも!ここからが本当の意味でやっかいと言えます。

 

油分は中々落ちません。普通のシャンプーではまず1回ではベタつきが残ります。2回、3回洗ってやっと無くなったかな、というかんじ。

 

ネズミ捕り?猫がベタベタしたもの付けてきた!(とりもちの取り方)

そこで、最初に食器用の中性洗剤を使ってオイル分を洗い流す方法を推奨することもあります。この場合、なるべく希釈して使ってください。絶対に原液のままなんてことはしないでね。

 

とまあ、とりもち被害に遭った猫さんでも、家庭にあるもので比較的負担少なく取ることは可能でありますが、猫にとってはシャンプーのストレスはかなりあるはず。多少ベタツキが残っても害が無ければ良しとしよう!というくらいが平和的解決では?

 

実録!弱った子猫がとりもち被害に!

 

実際にとりもちに引っかかってしまった子猫のケアをしたときのお話です。生後2日月半くらいの子猫が保護されました。シャーと怖がっているし見た感じガリガリで弱ってそう。

 

ネズミ捕り?猫がベタベタしたもの付けてきた!(とりもちの取り方)

 

案の定うちに来た翌日から下痢が始まりました。まずお腹の調子を整えることが先だわ・・・と薬を飲ませて2~3日様子をみることに。

 

病院に連れて行くときにベタベタの正体を確かめようと触ってみて、油っぽかったのでとりもちだと確信しましたが、一応動物病院の先生にも聞いてみました。

 

「あーあ、これはとりもちだねー」

 

(先生、なんとかすると言ってくれ)←私の心の声

 

「(子猫が)元気になったら取ってみます・・・。それまで毛に砂とかいろんなものくっついちゃうんですよね・・・」

 

(先生、なんとかすると言ってくれ)←私の心の声

 

「とりあえずパウダー状のものまぶしておいたら?」

 

やっぱり自分でやるしかないと覚悟を決めたのでした。

 

とりもち被害に遭ったらなるべく早く除去しよう!

 

保護した子猫はとりもちに引っかかってから日が経っていたようです。胸からお腹にかけてと右足の外側が一番ひどく、あとはペペペペッ!と足で振り切ろうとしたときに飛び散っちゃったのかな、というかんじで体のあちこちに点在していました。

 

べったりくっついているというより、毛が少しずつ束になって固まってしまっている状態。よーく見たら、右足外側とお腹の毛がはげている。

 

 

被害に遭ったのが体の内側だったから、気になってかなり執拗に舐めてきたと思いました。うーん、こうなる前に取ってあげたかった!

 

下痢の原因も、もちろんごはん含めた環境が悪かったのもあると思うけど、舐めてしまったとりもちも要因ではないかと。現に子猫の下痢ウンチを見てもらったら、油分がすごく多いと言われました。

 

とりもち完全除去より子猫の皮膚の保護と体調!

 

下痢もあんがい早く治まったので、こびりついたとりもちを取ることにチャレンジ。だいぶ剥げて皮膚がむき出しになっているので、べたつきがを抑える程度にして揉み込むのはやめました。

 

腹側は毛が短かったからオイルを塗るのは簡単だったけど、問題は足。すでに毛根が傷んでいたからちょっと揉むだけで毛が抜けそう。あとは刈るか!・・・ってことでシャンプーへ。

 

幸い、背中は無事だったから中性洗剤は使わずに普通の猫用シャンプーで洗いました。

 

 

まだとりもち残っているけどあとは少しずつカットしていくことにしました。とりあえず舐めて口に入れてしまう量を大幅に減らせたのでこの日は終了!

 

その後、毛がまとまって固まっている部分をカット、指先など点在していたとりもちは少しずつオイルを付けて取るを繰り返しました。

 

ネズミ捕り?猫がベタベタしたもの付けてきた!(とりもちの取り方)

 

↑1週間経過した頃

 

ネズミ捕り?猫がベタベタしたもの付けてきた!(とりもちの取り方)

 

2週間後。はげていた右足も毛が生え揃ってきて、一件落着です。

 

猫がとりもち被害に!まとめ

 

猫についたベタベタ、最初はどうしようか・・・と途方に暮れてしまうかもしれません。油っこいし、ウェットティッシュで拭いたら固まってもっとひどいことに!

 

いっそのこと毛を刈ってしまおうか、と思ってしまいます。でも、家庭にあるもの(小麦粉・オリーブオイル)で案外簡単に取ることができます。

 

ただ、とりもちは取れても除去に使ったオイルのべたつきはけっこうしつこく残るもの。猫にとってシャンプーは大きなストレスです。触り心地が、というくらいであれば諦めるのもアリかな、と個人的には思います。

 

猫にとって負担があるかどうか

 

これが一番大事だと思うのです。シャンプーがどうしてもダメな子や触らせてくれない状態のとき、全身にくっついてしまっていたり一人ではムリかも、と思ったらまずは獣医さんに相談することもおすすめします。

 

うちの主治医もお願いすればやってくれたかも・・・。

 このエントリーをはてなブックマークに追加 
トップへ戻る