猫の凶暴化が止まらない! フェリウェイスプレーを真剣に考える!
ツイート猫の性格も様々ですが気性の荒い猫は存在します。我が家の雄もその1匹。元保護猫ですがそのせいで里親募集も断念したほどです。
噛み癖は治らず早数年。ぐっさり刺さるほど強く噛んだりしないものの、ミミズ腫れや生傷が絶えない日々。以前、獣医さんからフェリウェイスプレーを勧められたことがあります。
フェリウェイスプレーとは何?どんな効果がある?調べたのでシェアしたいと思います。
愛猫の噛む・爪を立てるで生傷が絶えない
まず、うちのカミカミ大王はどんな様子かといいますと…かじります。すぐにかじります。何もしていなくてもかじります。
『かじる』と表現したのは、ガブッと牙を一刺しするのではなく、かじりついて離さないから。皮膚に穴があかない程度にがっちりくわえ込み、ギリギリと締め付けてきます。あまり放置しているとプチっと皮膚に穴が開きます。
これを飛びかかってやろうとするからたまりません。本人はそのつもりは無くても人間は流血します。重力で愛猫がずり落ちていくんだから皮膚が裂けるのは当たり前ですよね…。
愛猫が家族になった経緯
そんな噛み猫が家族になった経緯も彼らしいものでした。わたしは預かりボランティアをしているのですが、彼も元保護猫です。ひどいケガをして保護されて、その後に喘息持ちと蓄膿症と診断されました。
ただ、グレー猫は大人でも引き取りたいという方が多く、募集をかけるとすぐに数件のお問い合わせをいただきました。そのうちの一件のお宅にトライアルに出たのですが…先住猫と人様を噛んで戻ってきました。
一度のトライアルで普通は諦めないのですが、性格の割に軟弱な体質の彼を何度も同じ目に遭わせるのも忍びなく…。娘からも懇願されたので迎え入れたのです。その娘が一番の被害者になっているんですが。
もちろん、こういう子を家族に迎えてくれる方は他にもいたと思いますよ。今となっては娘は「やっぱり里子に出せばよかった」と呟いております。
どんなときに誰を噛む?
さて、うちの噛み猫がどんなときに牙をむくかというと、はっきりわかっているときとなんで!?という時があります。噛んできたときをあげてみます。
- 朝、遅刻しそうな娘が慌ただしく身支度していたとき
- 探しものをしてあちこちあるきまわっているとき
- 母娘喧嘩をしているとき
- テレビを見ているとき
- 勉強をしているとき
- パソコン作業をしているとき
- 寝ているとき
1と2以外はなんで!?って感じじゃないですか?親子喧嘩の時は、怒鳴り合っている時は傍観していますが、言い争いがおさまると娘に飛びかかります。
バタバタと慌ただしくしていると、愛猫も気が立ってイライラしてくるようです。こういう時は、いつも以上にしつこく噛み付いてくるのでしばらくケージで反省してもらいます。
平常時でも、目の前に人間の体の一部があると噛みたくなるみたいで、膝の上でくつろいでいるな~と思っていたらいきなりガブッと噛まれたことも!
お気の毒な同居猫
基本的に人間以外には噛みません。現在保護猫あわせて4匹同居ですが、彼が凶暴化するのはそのうちの1匹だけ。一番年長のオバサン猫に対してはマウントして背中をガブ!最初は疑似交尾かと思ったけどそうではなく、やっつけているみたいです。
なんともお気の毒だけど、オバサン猫は別に彼を怖がっている感じでもないのが不思議。今まで数十匹の保護猫と一緒に暮らしてきたけど、他の子にはしないのも謎なのです。むしろ優しい。
激怒症候群かはたまた単に性格?
彼の場合、甘噛なんて生易しいものではないので私もいろいろ調べました。そこで激怒症候群という病名?症状名ですが、別名『特発性攻撃行動』があることを知りました。
もともとは犬に見られる症状で、猫にも当てはまると確認されたのは最近のことのようです。激怒症候群とは原因がはっきりわからない突然の攻撃行動を指します。
猫が噛むときは理由があります。こちらの記事に詳しく書いてあるので興味がある方はご一読くださいね。
どう考えても理由がわからないとき、激怒症候群を疑ってみてもいいかもしれません。特徴としてあげれば、
- 攻撃してくるきっかけが一貫していない
- 前触れなくいきなり攻撃してくる
- 本来の性格と関係なくいきなり攻撃が始まる
- 浅い眠りのとき突然攻撃する
我が愛猫の場合、「本来の性格と関係なくいきなり攻撃が始まる」これがあるから気性が荒い性格なんだろうと結論付けているわけです。
でも、日常生活で気をつけるのも限界があります。娘には、とにかくバタバタするなと言っていますが、そうすると今度は平常時に噛んでくる回数が多くなってきました。
うぬぬ・・・性格は変えられないかもしれないけど何か対処法を考えないとマズイと思い始めました。
そこで、以前お世話になった獣医さんからフェリウェイを勧められたのを思い出したので調べてみました。
さすがにいつも傷だらけというのも・・・。
フェリウェイスプレーとは?どんな猫に使うの?
フェリウェイは、猫のフェイシャルフェロモンF3に似たものを人工的に作った製剤です。
猫のフェロモンは大きく口周り、乳腺、肛門腺、尾の付け根、泌尿生殖器の5ヶ所から分泌されていますが、その中でも口周りから出るものをフェイシャルフェロモンと言います。
このフェイシャルフェロモンはF1からF5まであって、F3は特にマーキングで頬をこすりつける時に空気中に拡散されるそうですよ。人間にはほとんどわからないけど。
まぁ、そんなことはどうでもいいのですが猫にどんな効果があるかというと、気分を落ち着かせてストレスを緩和させるとか!
フェリウェイは動物病院でも使われていることもある
一緒に暮らしていて、たいていの猫の問題行動といえば尿スプレーではないでしょうか。あの独特の匂いはたまりませんよね。マーキング行動の一種ですが、それは猫がテリトリーの主張としていると考えられます。
テリトリーを侵されているという危機感を感じなくすればマーキング行動も減るというわけですね。
安心させるという意味で、病院に連れていくときなど使うのも効果があるようです。私にフェリウェイを勧めてくれた獣医さんの診察室にも設置されていました。
イライラした気分を緩和してくれるので、家族や同居猫に対する攻撃にも効果が見込まれるのです。
フェリウェイは拡散タイプとスプレータイプがある
フェリウェイにはコンセントに差し込んで拡散させるタイプと、シュッと一吹きするスプレータイプがあります。
専用の拡散器にリキッドの入ったボトルをセットして使います。コンセントに差し込んで使うので設置場所を確認してくださいね。
こちらはマーキングしてしまう場所が特定されているときは直接スプレーします。その他、移動時の緊張を緩和するためにキャリーケースに吹き付けておいたり、スプレーした布を一緒に入れておいたりできますね。
フェリウェイを使うときの注意点
猫に対する注意点ですが、副作用はないと言われています。ただ、心配だったらかかりつけの獣医さんに相談してみてください。使用して異変があった場合ももちろんすぐ診てもらってくださいね。
拡散型は猫が一番多く過ごす部屋にセットしてください。その他、使用上の説明をよく読んで使ってくださいね。