猫が噛む理由と対処法

猫の噛み癖は治らない?噛む理由と噛まれたときの対処法

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猫を飼っている人の中で、噛まれたことのある人ってどのくらいいると思いますか?実はあんがい多いんです。

 

もちろん、ぐっさり犬歯がささって治療が必要なほどのケガを負うことはそう多くないと思いますが、ある調査によると8割以上もの飼い主さんが猫に噛まれた経験を持っているとも!

 

本気で噛んだわけではなくても、やっぱり痛いです。場合によってはミミズ腫れができたり血が出ることもあるので、噛み癖は付けないようにしたいですね。

 

猫はなぜ飼い主を噛んでしまうのか、その理由と対処法、噛み癖をつけない接し方を紹介します。

 

 

 

どんなときに猫が噛む?シーン別に猫の心理を解き明かす

 

尻尾や足を踏んでしまったとき、無理やりキャリーケースに入れようとしたときに噛まれた場合は、驚いたんだな・・・とか、怖かったんだなと予想はつきます。

 

ところが、「えっ、なんで?」というシーンで噛んでくる子もいます。どんな場面で噛んでくるかによって対処法も変わってきます。あなたの猫ちゃんはどうですか?

 

こんなときに噛まれた!本当に噛み猫なの?

 

愛猫に噛まれるということは、痛いのはもちろん、精神的にショックを受けますよね。我が娘も大好きな愛猫にガブッとされて落ち込むことがしばしば・・・。

 

同じ「猫に噛まれた」でも、どんなときに噛んだのか冷静に振り返ってみましょう。対処法も変わります。比較的多い場面はこんなときではないでしょうか。

  • 遊んでいるとき
  • 撫でているとき
  • 猫が噛み付くには理由がある!その心理と対処法を徹底解説!

  • 手や足にじゃれているとき
  • ブラッシングしているとき
  • 爪切りをしているとき
  • 抱っこしたとき
  • ケージやキャリーに入れようとしたとき
  • 何もしていないとき

わが家の噛み猫は圧倒的に「何もしていないとき!」です・・・。

 

猫が噛むときの心理は?理解したい3つの理由

 

「噛む」という行為はアクションですよね。ということは、何かしら理由があるわけです。そのときの猫の心理は大別すると3つです。

  1. 怖い・強い不安感
  2. 要求
  3. 狩猟本能

3の狩猟本能は心理とは言えないのかもしれませんが、猫は人の近くで暮らすようになってからも尚ハンターとしての本能を失っていないので、飼い主が理解する必要があります。

 

爪切りをしたとき・抱っこをしたとき・キャリーに入れようとしたときなどは、あきらかに怖い!でしょう。強い不安感からガブッと噛んでしまいます。

 

猫の「怖い」を軽減するヒント

 

猫は元来警戒心の強い生き物です。何をされるかわからないと思ったらとんでもなく抵抗することもあります。抱っこが嫌いな猫もいますから、無理にするのはやめましょう。

 

そうは言っても、人や家具の被害を考えると爪は切っておきたいし、キャリーにどうしてもいれなければならないときもありますよね。わたしが実践している方法をいくつか紹介します。

 

爪切りは常に身近において、猫がくつろいでいるときにそっと切る。1本ずつでOK!

押さえ込んで切る、というのを繰り返していると、本当に爪切りが苦手な子になってしまいます。嫌がったらやめるを気長に続けていきましょう。

 

ふだんからキャリーを出しておいて、猫のくつろぎ場所にしてしまう

キャリーバックって猫が隠れるのにうってつけの大きさです。布などを敷いて日頃から猫がいる場所に置いておくと、かなりの確率でお気に入りの場所になります。

 

そうすると、キャリーを見ただけで逃げ回るようなことはなくなりますよ。

 

 

猫の「やめて」のサインは尊重しましょう

 

爪切りにも言えることですが、嫌だ!という心理で噛むときがあります。撫でているときに噛まれた場合はそうです。

 

気持ち良さそうにしていたのになんで?と不思議に思えますが、「もういいよ!」もしくは「そこは嫌!」という気持ちなのでしょう。

 

わたしもずいぶんたくさんの猫を世話してきましたが、お腹を撫でられるのはイヤ!尻尾の付け根はイヤ!顔はイヤ!と、猫によって触られて不快な箇所が違います。

 

 

「もういいよ!」という時は、何かしら事前にサインが出ていることが多いです。尻尾をぶんぶん振ったり、耳が横に寝てきたり。そういうときは撫でるのをやめましょう。

 

ふだんは触っても大丈夫な場所を嫌がるときは、もしかしたら怪我をして痛いということもあります。お腹を嫌がるときはもしかしてお腹が痛いのかも?いつもと様子が違うようであれば注意してくださいね。

 

猫は要求が満たされたときを学習する

 

人間が特に何のアクションも起こしていないのに、猫が急に噛んでくるときがあります。シチュエーションとしては、寝ているとき・キッチンにいるときが多いです。

 

猫が噛み付くには理由がある!その心理と対処法を徹底解説!

朝、飼い主さんを起こす猫は多いですね。鳴き声で起こす子や顔をペタペタ触って起こす子もいますが、ガブッと噛まれるのは勘弁して欲しいです・・・。

 

たいていの飼い主は「お腹が空いたのかな」とごはんを用意してしまいます。ところがこれ、猫はしっかり学習します。『起こせばごはんがもらえる』-そうインプットされます。

 

この場合は「噛んだらごはんがもらえる」と学習したわけですが、別の学習付けでも同様のことが起こります。

 

猫だって暇だなーと思うことがあります。飼い主にまとわりついてニャーニャー言うかもしれません。欲求が高まってガブ・・・。そのとき遊んであげちゃうと、次も同じことをするようになります。

 

噛んだら遊んでもらえる・・・そう学習した猫は、遊んで欲しいときに噛むようになります。

 

お腹が空いた・遊んで欲しいというのは、猫の自然な欲求です。猫にとってストレスのない生活を送らせたいと思えば要求を無視できません。

 

でも、噛み癖を付けないようにしなければなりませんから、飼い主にできる最善の策は「噛まれる前に対処する」ことです。

 

お腹が空いた~「ガブッ」の対処法

お腹が空いたら噛む癖がついてしまった場合には、空腹時間をなるべく少なくする工夫も必要です。食事をこまめに分けて与えるようにすることも効果的です。

 

朝方起こすのであれば、夜寝る前に少量のカリカリを出しておくとか(1日のフード量は守ってくださいね)、タイマー付きの自動給餌器を活用するのも良い方法です。

 

遊び足りないにゃー「ガブッ」の対処法

猫のDNAにはハンターの性である狩猟本能がしっかり刻み込まれています。狩りをしたい!という欲求は猫の自然なものなので、十分に満たしてあげる必要があります。

 

1日のうち数分でも猫と遊ぶ時間を作りましょう。理想は15分程度を朝夕の2回といわれています。猫の狩猟本能を満たす遊びですから、獲物を追いかけキャッチさせて満足感を持たせるように遊んであげましょう。

 

 

飼い主が獲物!?猫の捕食行動が人に向けられる原因と対処法

 

遊んでいたら急に手に噛み付いてきた・ただ歩いていただけなのに飼い猫が噛み付いてきた・・・こんなこともあります。なんで!?って驚いてしまいますね。

 

猫は空腹でなくても、獲物を狩る捕食行動をするときがあります。ヒラヒラ動いているものやチラチラ見え隠れするものなど、猫によってスイッチの入る場面は違いますが、本能のなせるわざとしか言いようがありません。

 

急に襲われたら驚いて叫んだり逃げたりしてしまうかもしれませんが、かえって猫の興奮をあおってしまいます。これは、遊びの最中に手や足を噛まれたときも同じです。

 

慌てず騒がず「無視」します。静かに離れて猫が追ってくるようなら別の部屋に行ってしまいましょう。30分くらいは放っておくと良いです。

 

猫が噛み付くには理由がある!その心理と対処法を徹底解説!

わが家のオス猫も、この捕食行動を人間に向けてきます。大人になってから保護した子なのですが、加減が分からず人間が傷だらけなのです。ガブッと来そうな気配を感じたら、まずは気をそらせて別の部屋に避難です。

 

大きな音を出したり、おもちゃを投げたりして注意を他に向けます。

 

また、遊んでいるときにヒートアップして噛んできてしまう場合は、いったん遊びを中断します。鼻息が荒くなったり、ガルルル・・・なんて唸り声を出す子も中にはいます。

 

そして、遊びを上手に終わらせることもポイントです。いきなりパタッと止めてしまうのではなく、少しずつスピードダウンして十分クールダウンさせましょう最後に獲物(おもちゃ)をキャッチさせて終わらせるようにしましょう。猫が満足したところでフィニッシュです。

 

子猫のときこそ気をつけよう!噛み癖をつけない育児法

 

本来猫は生後12週間くらいまでに、兄妹猫とじゃれあうことによって加減を覚えていきます。噛んでも良い限度を学習していくのですね。

 

ところが、この時期にそういった経験が無く育った子猫は人間に対してもどのくらい噛んだらよいのかわからないのです。しっかり学習している子は、いわゆる「甘噛み」です。

 

まず、絶対にしてはいけないのが「手で遊ばせる」です。興奮してカプ、としてくると、子猫のうちは可愛いかもしれませんが、大人になったらそんなこと言っていられなくなります。

 

遊ばせたわけではなくても、動いている手に噛み付いてくることがあります。そういうときの対処法としてはいくつかありますが、子猫の反応を見て試してみてください。

  • 「痛い!」と短く大きな声を出す
  • 噛まれたまま猫の口に押し込む

どちらも、子猫をびっくりさせることによって「噛んだらダメ(嫌な思いをする)なこと」を学習させるわけです。

 

叱ったり叩いたりしても改善されないばかりか、かえって攻撃的な性格になってしまったり、飼い主さんとの信頼関係も築けなくなってしまいます。

 

猫が噛んでも絶対体罰はダメ!

 

猫が飼い主を噛む理由と対処法まとめ

 

「嫌だよー」「怖いよー」「退屈だなー」猫にも様々な感情があります。人間のように『言葉』という伝達手段を持たない猫は、時に噛むことで表してしまいます。

 

恐怖や不安感から噛んでしまう場合は、その感情を軽減してあげることが大切です。急に抱き上げたりしない、押さえつけて爪切りをしない、キャリーに日頃から慣れさせておくなど、飼い主が工夫をすることによってずいぶん変わってきます。

 

つい忘れがちなのが、猫はハンターだという事実!飼い猫として暮らす猫にとって、遊びはエネルギー発散や運動も大切ですが、狩猟本能を満たすことも重要です。上手に遊んであげてストレスをためないようにしてあげたいです。

 

愛くるしくて可愛い家族である飼い猫に噛まれたときはショックですが、決して叱ったり叩いたりしないでくださいね。どんなときに噛むのか思い返して見ると原因がわかってきて、どうしたら噛まれないか方法も見えてきますよ。

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