便秘を引き起こす猫の病気

便秘で考えられる猫の病気いろいろ!中には重篤なことも!

便秘や下痢など、猫のお腹が調子が悪いということは、腸内環境がよくないということです。腸内環境が悪いと免疫にも影響があることは知られてきましたね。

 

子猫はまだ腸が未発達なので下痢をしやすいですが、成猫では便秘の子が多いです。それに、下痢はすぐわかりますから、体調不良に気づきやすいですが、便秘はあんがい気づきにくいものです。

 

気がついたら重症化していた・・・ということもあります。また、病気が原因で便秘になることもあります。この記事では、便秘の影に隠れているかもしれない猫の病気と、病院に行く目安を紹介します。

 

 

 

猫の便秘の原因その1!消化器の病気の場合

 

猫の便秘は『ウンチが出ない』という症状だけではありません。少量しか出ない・ウンチが固いという場合も便秘です。そういう意味では、便秘も立派な病気といえます。

 

まず考えられるのは、消化器に何かしらの病気をもっている場合です。考えられる病気には以下があります。

  • 大腸炎
  • 巨大結腸症
  • 腸閉塞
  • 腸重積
  • 肛門嚢炎など

大腸、特に結腸に何らかの原因で炎症を起こすと便秘になることがあります。

 

巨大結腸症は便秘が重症化した状態!大腸の一部である結腸が弾力を失い常に拡張した状態になる病気です。別記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。

 

 

開腹手術も必要に!猫の腸閉塞・腸重積とは

 

便秘で考えられる猫の病気いろいろ!中には重篤なことも!

腸閉塞とは、何らかの原因で腸がふさがり内容物がたまってしまう病気です。ほとんどが異物を飲み込んだ場合に起こりますが、腫瘍や腸炎、腸捻転、腸重積などの病気が原因で起こることもあります。

 

腸重積とは、腸管の中に腸管が入り込んでしまう病気です。

 

どちらも激しい腹痛を起こし、食欲不振、嘔吐、脱水になりとても危険です。この場合はほとんどが開腹手術が必要になります。

 

猫の便秘の原因その2!泌尿器の病気の場合

 

泌尿器の病気が原因のことも考えられます。膀胱結石など排尿時に痛みを感じると、排泄行為自体を避けるようになってしまうからです

 

特にオス猫は下部尿路症候群(FLUTD)になりやすいので、日頃から排便と共に排尿の様子も観察するようにしましょう。

 

猫の便秘の原因その3!回虫症でも便秘になる

 

猫が腸に寄生虫に寄生されると下痢症状を起こすことが多いのですが、子猫が回虫症になると下痢だけでなく便秘になることもあります。

 

回虫症は、成猫が感染した場合は、多数寄生されると食欲不振や嘔吐や下痢といった症状が出ることもありますが、多くは無症状で済みます。

 

ただ、子猫の場合は下痢や便秘、元気がなくなったり食欲不振になります。大量寄生の場合は、回虫のかたまりが詰まって腸閉塞になってしまう可能性もあります。

 

検便・駆虫は必須です!

 

猫の便秘の原因その4!長毛種はご注意の毛球症

 

 

猫はしょっちゅう毛繕いをしています。どれだけの毛がお腹に入るのか、想像するとぞっとしますね。でも、通常飲み込んだ毛は便と一緒に排出されます。

 

毛玉は胃で作られます。通常飲み込んだ毛は毛玉が作られること無く排出されますが、できてしまっても小さな固まり(1cm程度)であればほとんど無症状で、ときたま吐き出すくらい。

 

しかし、うまく吐き出せずに固まりが大きくなりすぎてしまうと、食欲がなくなったり頻繁に嘔吐するようになります。

 

その固まりが腸に流れ込んでしまうと、便が出なくなったりお腹を痛がる、何度も吐くなど重篤な症状があらわれます。

 

放っておくと腸閉塞になってしまうのが毛球症!腸閉塞は命に関わるので、症状があらわれたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

 

子猫時代の体作りは重要!カルシウムの代謝障害!?

 

上皮小体機能亢進症って知ってますか?上皮小体は副甲状腺とも呼ばれる内分泌腺でパラトルモンというホルモンを分泌します。

 

パラトルモンはカルシウムとリンの代謝を調節する働きがあります

 

上皮小体機能亢進症とは、カルシウムの代謝に障害が起こる病気で、骨のカルシウムが減って変形したり骨折しやすくなります。

 

この病気の原因は、上皮小体(副甲状腺)じたいに何らかの病気がある場合(原発性)と、栄養の偏りや腎臓の病気から引き起こされる場合(続発性)に分けられます。

 

上皮小体機能亢進症

原発性上皮小体機能亢進症・・・上皮小体に異常がある
続発性(二次性)上皮小体機能亢進症・・・他の原因によって二次的に引き起こされる

 

猫の上皮小体機能亢進症の症状

 

上皮小体機能亢進症の症状は初期はほとんどわかりません。なんとなく動きがぎこちない・食欲がないなど・元気がないなど、つい見過ごしてしまいがちなものです。

 

病気が進行すると、痛みがあるので猫は触られるのを嫌がるようになり、動作もさらにぎこちなくなります。重度になると手足の関節が変形したり、骨折しやすくなります。

 

主な症状
  • 動きがぎこちない
  • 触られるのを嫌がるようになる
  • 食欲が無い
  • 元気が無い
  • 嘔吐
  • 便秘
  • 手足や背骨の変形など

 

上皮小体そのものに異常がある原発性上皮小体機能亢進症は、残念ながら予防法がありません。早期発見・早期治療が最善の予防策です。定期的に健康診断を受けるようにしたいものですね。

 

ただ、続発性の場合は飼い主ができることがあります。猫に多い腎臓病を予防する生活環境を心がけることは大事です。

 

栄養の偏りなどから引き起こされる栄養性上皮小体機能亢進症の予防は、子猫の頃から飼い主が気をつけることです。

 

 

猫の栄養性上皮小体機能亢進症の原因は、食事でのカルシウム不足していることがもっとも多いと言われています。

 

しかし、カルシウムが十分でもリンが多いと、リンがカルシウムを体外に排出してしまうため、この病気になってしまいます。

 

成長期の子猫には、栄養バランスの良い良質なキャットフードを与えるようにしましょう。

 

猫の便秘で考えられるその他の原因

 

病気以外で猫が便秘になる原因はいくつか考えられます。以前巨大結腸症の猫のケアをしたことがありますが、思い当たるふしがいくつかあります・・・。

 

猫の便秘の原因となるもの
  • ストレス
  • 水分不足
  • 運動不足
  • 高齢
  • 薬やサプリメントの副作用

 

これら、人間の場合と同じですね。ただ、人間と違って便秘解消のために水を飲もう!とか運動しよう!なんて思わないのが猫というもの。

 

飼い主がしっかりケアしてあげる必要があります。年齢だけはどうにもできませんけど・・・。ただ、フードを変えたりなるべく遊んであげる(ストレス解消にもなります)など、できることはあります

 

便秘で考えられる猫の病気いろいろ!中には重篤なことも!

そして、現代の飼い主さんの多くを悩ませているのが愛猫のダイエット!ではないでしょうか。

 

猫はまんまる太っている方が断然可愛い!!

 

なんて言っていると、大事な猫さんを病気にしてしまうかもしれませんよ。かくいう我が家の面々もそろそろダイエットが必要かな・・・という体型になってきています。若い頃はスレンダーでも、猫も中年期になるともっちりしてきますから。

 

猫に便秘以外にこんな症状があったらすぐ病院へ!

 

猫が1~2日排便をしていないと心配になります。ただ、元気も食欲もある場合は様子をみてみましょう。お水はしっかり飲んでいるか、ストレスを感じている素振りはないかなど、思い当たることがあれば解消してあげます。

 

ウンチが3日以上出ていなくて、お腹がふくれていたり、食欲がなく何度も吐いたりぐったりしている場合は、すぐに動物病院で診てもらいましょう。腸閉塞を起こしているとたいへんです。

 

ウンチは出ているけど少なかったり、水分がなくころころ固いウンチが続いているときは緊急性は低いにしても、病院で検査をしてもらってくださいね。腸活の第一歩は便秘解消からです!

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