猫にとってストレスとなる飼い主の行為とは?

猫がストレスを感じる飼い主の行為とは?過剰なスキンシップとお世話していませんか?

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猫はクールでマイペースな生き物と思われています。実際、同じペットとして人気のある犬に比べてそういう子が多いのは確かです。

 

ところが、その姿形は『丸い』『柔らかい』『温かい』と、人間に母性本能を感じさせる要素を兼ね備えている罪な動物でもあります。

 

つい触りたくなってしまう、つい抱きしめたくなってしまうのも仕方ありません。でも、当の猫はストレスを感じていることも多いのです。

 

ストレスは腸内環境を悪化させることは知られてきました。腸内バランスが崩れると、免疫システムまで狂わせてしまいます。

 

私たち愛猫家が何気なくやってしまっている、猫に対する過剰な行為を考察してみました。

 

 

 

ついやってしまいがち!猫にストレスを与える飼い主の行為とは?

 

猫が好きで、猫と暮らしたくて飼っているのですから、触りたい、スキンシップをとりたいと思うのは自然なことです。でも、猫はイメージ通りマイペースで群れない動物です。自分の意に反したことは避けて生きていくことが本来の姿でしょう。

 

猫が嫌がることやっていない?ストレスとなる飼い主の行為

そんな猫、実は社会性もきちんとあります。だから複数で共棲する多頭飼いもできるし、異種である人間とも上手くやっていけます。案外がまん強いところもあります。多少嫌なことでもやり過ごすことができるのですね。

 

ただ、それが何度も繰り返されたり我慢の限界を超えると、飼い主を避けたり怖がったりするようになってしまう可能性もあります。愛猫とは、いつまでも信頼関係を築いていたいですね。

 

あなたのこんな行為、猫は嫌がっているのかもしれません。

 

無理に抱っこはストレスの元!こんな行為していない?

 

基本的に猫は抱っこがあまり好きではありません。体を拘束されることが嫌なのでしょう。抱き上げられると体が安定しないのも警戒心の強い猫にとって不安要素まんさいになってしまいます。

 

上手な抱き方をすれば安心して抱かさっている子もいますが、嫌がっているときは無理にやらないようにしましょう。自分からぴょんと飛び乗ってきたときはもちろんOKです。

 

 

同じように、膝に乗せたり、押さえつけて体を撫で繰り回すのもストレスの元になりますのでやめましょう。

 

猫だって眠っているときは放っておいてほしい

 

猫が嫌がることやっていない?ストレスとなる飼い主の行為

人間も寝ているときに構われたり起こされたりは嫌ですよね。猫も同じです。ゆっくり寝かせてあげましょう。わざわざ寝ているところまで行って構うのは感心しません。

 

猫はそこを安全で安心できる場所だと認識しているのに、嫌なことがあると別の場所で寝るようになってしまいますよ。

 

あなたの傍で寝込んでしまうときもあるでしょう。そんなとき、優しく撫でてゴロゴロ言ったり気持ち良さそうな素振りがあれば大丈夫ですが、あまりしつこく撫でるのは逆効果です。

 

猫には触られたくない場所があるんです

 

もちろん猫によって撫でられて気持ちよい場所は違いますが、一般的に猫が喜ぶのはアゴ下や首回り、耳の前や後ろです。他には額、しっぽの付け根も好む猫がいます。

 

 

反対に、触られたくない場所もあります。多くの猫が嫌がるのが以下の3箇所です。

  • しっぽ
  • 肉球
  • お腹

「えっ!肉球好きなのにーっ!」とがっかりしたのは私だけではないはず・・・。しっぽを嫌がる子は比較的多いと実感しています。お腹は急所なので、たいていの猫はだめでしょう。

 

とはいっても、信頼した人であれば触られても大丈夫な猫も少なくありません。しっぽ自体は嫌がっても、付け根あたりをポンポンと叩くと喜ぶ子も多いです。

 

ただ、基本的に上記の3箇所はほとんどの猫が嫌がるので、あまりしつこく触らないようにしましょう

 

目をジッと見られると緊張するのだ!猫への敵意のない合図とは?

 

猫のケンカはにらみ合いから始まります。人間同士であれば目と目があって見つめあい・・・なんてシチュエーションもありますが、猫にとっては相手から敵意を感じる行為です。

 

気の強い猫であれば「ウ~」と交戦態勢に・・・そこまでなることは滅多にないと思いますが、猫が緊張するのは確かです。ジッと見つめるのはご法度です。

 

 

もし猫と目がバチッと合ってしまったら、ゆっくり目を閉じます。これは「敵意はないよ」という合図です。安心させてあげましょう。

 

それ、猫のためになってる?お世話のし過ぎは嫌われちゃう!

 

猫の健康管理は飼い主の役目!とばかりに行き過ぎたお世話も猫のストレスになります。「嫌だな」が続いたり、無理に世話を焼くと、その行為がさらに嫌いになるばかりでなく、飼い主さんを避けるように!?

 

爪切りは手際よくお願いします!猫にとって爪は命?

 

自然界では猫は爪切りなんてしませんから最初は驚くのも当たり前です。たいていの場合、猫を膝の上に乗せて・・・動かないように体を抑えて・・・肉球をぎゅっと押して・・・。

 

これだけで猫はパニックです。終いには爪をバッチン!ですからねぇ。

 

完全室内飼いの猫にとって爪切りは大切です。人間や家具が傷つきやすいという理由だけでなく、爪が布に引っかかったりして危険なので、猫にとっても必要なことです。

 

それに、シニアになると自分で上手に爪とぎができなくなってくるので、慣れておいてほしいのも大きな理由です。

 

 

生後3ヶ月でわが家にやってきた坊主は、子猫のときから慣れさせていたせいか、大人になってからもまったく嫌がりませんでした。正面から肉球をちょっと押してチョキン、ってかんじで本当に楽チンでした。

 

爪切りを嫌いにさせないコツは、

猫がリラックスしているときにする
まずは1本切れれば十分と思う

 

切れたときにご褒美としておやつをあげるのも良いです。1本切れたら1粒という感じです。爪切りという「嫌なこと」がおやつ(嬉しいこと)と結び付けられるよう仕向けるのです。

 

猫の耳は超敏感!飼い主ができる耳掃除の限界は?

 

耳の中が汚れている子もいますね。子猫時代に耳ダニなど感染症にかかって重症化してしまったときなど、耳垢が溜まりやすくなります。

 

猫が自分でお手入れできない場所でもあるので、なんとかしてあげたくなります。でも、飼い主ができるのはあくまで見えている入り口あたりまでです

 

あまり深くまで掃除しようとすると、耳の中を傷つけてしまい外耳炎などになってしまうリスクがあります。

 

また、猫が急に動いてしまうのも怖いので、湿らせたガーゼやコットンを指に巻いてくるっと拭き取るくらいにしましょう。

 

異常に耳の中が汚れる場合は病院へ行きましょう。通常猫の耳垢は茶色っぽいですが、黒い耳垢がたくさんある場合は、耳ダニや真菌症、マラセチア症の疑いがあります。

 

 

 

あんまりジロジロ見ないで!食事とトイレは静かにしたい

 

食欲と排便を観察することは、猫の健康管理にとって重要です。ちゃんと食べているかな?ウンチの状態はどうだろう?とっても気になりますよね。

 

でも、猫は警戒心の強い生き物ですから、これらの無防備な最中にジッと見られると落ち着きません。出るものも出ない状態・・・というわけです。

 

トイレ掃除をしている最中にのっそりやってきて、人の目の前で堂々と用を足すツワモノもいますけどね。我が家のオレ様猫です。

 

神経質な子の場合は、ごはん食べている最中にちょっと音がしただけで止めてしまうこともあります。トイレに入っているときなんてもってのほかです。

 

気になるのは分かりますし、大切なことですが、食べているときと用を足しているときは静かに見守りましょう。横目でそ~っと見ながら。

 

キャリーは怖い!猫を無理やり入れないためにどうする?

 

昔、我が愛猫もキャリーを見るとすっ飛んで逃げる子でした。彼は、まだ1才になる前に泌尿器の病気になり、2週間毎日病院通いしたことがあります。

 

そのときの嫌な経験がトラウマになったのか、とにかく病院が苦手で、それに関連したキャリーを見るだけで逃げ回るようになってしまいました。

 

その後も迎える愛猫はどうも病院と縁がある子ばかり。そこで、キャリーをベッドにしてしまおう!と、猫の気に入りそうな場所に日頃から出しっぱなしにしておきました。

 

この方法はかなり効果があります。キャリーって猫が落ち着くんですよね。適度に狭くて隠れられて。布やクッションを敷いておけば大のお気に入りの寝床になります。

 

 

そうやって慣れさせておけば、キャリーを見ただけで逃げることはなくなります。病院に着いてから大人しいかどうかはその子しだいですけど。

 

猫の「イヤだ!」のサインを見逃さないで!これをしたらやめよう

 

気持ちよく寝ているときに起こされたり、好きじゃないのに抱っこされたりは猫は勘弁して欲しいと思っているのが本音です。でも、大好きな飼い主さんなので我慢していることも考えられます。

 

猫は言葉を発しませんが、ボディランゲージで感情を表します。けっこうわかりやすいです。本猫も無意識のうちに丸分かり、なんてこともあるほどです。

 

こんな仕草が見られたら本音は嫌がっています。

 

  • しっぽの先がパタパタ動き始めた
  • 耳が後に向いている
  • 瞳孔が開いてきた

 

このサインに気がつかずに触り続けていたり抱っこし続けたりすると、引っかいたり噛んだりすることも!猫のサインに気がついたらすぐにやめましょう。

 

愛猫と距離ができてしまったら?信頼を取り戻そう

 

猫が近付いてこなくなったり、威嚇して逃げるようになってしまったらどうしたらよいでしょう?猫との信頼関係がすっかり崩れてしまったようです。

猫が嫌がることやっていない?ストレスとなる飼い主の行為

今まで紹介したこと以外にも、大きな音を頻繁に出したり、猫に痛い思いをさせたり(目やにを拭いたりといったケアであっても)すると、猫のほうから距離を取るようになってしまうこともあります。

 

それまで懐いていたのであれば、信頼を取り戻すのはそれほど時間はかからないはずです。でも、それまでは距離感は猫の意思に任せましょう。猫は『また何かされるかも?』と疑心暗鬼になっています。

 

まだそれほど懐いていなかった場合は、信頼関係を一から築くつもりで根気よく接することが必要でしょう。自分から近付くことは避けて、猫が嫌がるようなこともしないように気をつけます。

 

おもちゃで遊んであげるなど、猫にとって嬉しいこと・良いことをしてくれる人だと思わせましょう。普段はやっていない場合は『ごはんをあげる係』になるのも一考です。

 

構い過ぎと猫のストレスまとめ

 

両親とお子さんといった『家族』で猫を飼っている場合、よく聞くのが「なんでお父さんが一番好かれるの!?」という不満(笑)です。

 

 

まさに猫っ可愛がりしているお母さんやお子さんは悔しそうですが、その理由はなんとなく想像がつきます。

 

お父さんはほとんど猫をかまわないから!

 

猫がマイペースで、いじられることも無く、安心して傍にいられる存在なのがお父さんなのでしょう。

 

なんとも理不尽な話ですが、猫に好かれたい人はあまりかまわない方がよさそうです。猫が甘えてきたときや遊んで欲しいときはしっかり相手をしてあげるのは当然ですけど、ぐっと我慢が得策です。

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