猫にとって適切な室温と湿度

猫にとって快適な生活空間とは?温度と湿度によるストレスを考察!

日本には四季があります。地域によってじゃっかんの違いはあるにせよ、真夏の暑い日と真冬の寒い日ではかなりの気温差です。

 

人間は季節ごとに衣服で調節できますが、我が愛猫たちはどうでしょう?換毛期によって、被毛は夏仕様・冬仕様になるとはいえ、暑すぎたり寒すぎたりするんじゃないの?って思いますよね。

 

猫にとって、快適に感じる温度ってどのくらいなのでしょう。一般的には20℃から28℃と言われています。室内で飼われている猫は自分で生活環境を変えることはできません。人間が整えてあげるしかないのです。

 

気温だけでなく、湿度も大事な要素です。猫が心地よいと感じる室温と湿度について考えてみましょう。

 

 

 

猫は暑さに強い?イエネコの祖先は砂漠に棲むリビアヤマネコ

 

私たちと一緒に暮らすペットとしての猫はイエネコです。学名をFelis Catus(フェリス カトゥス)と言います。別に飼い猫だけを指すわけでなく、外で暮らす猫たちもイエネコです。

 

最近の遺伝子研究によって、イエネコの祖先はリビアヤマネコだということがわかりました。このリビアヤマネコは砂漠や乾いた草原に生息しています。

 

そうだとすると、猫は本来暑さには強い動物といえます。でも、我が愛猫たちは夏になるとぐで~っと伸びて、いかにも暑そうです。遊びに誘っても、「今はいい・・・」とばかりにそっぽを向かれることも。

 

その理由は簡単です。

 

日本の夏は湿気がすごいから!!

 

 

猫は湿気が苦手!湿度にこそ気をつけよう

 

リビアヤマネコが生息している地域は乾燥地帯です。ジメジメした梅雨のある日本とはかけ離れています。それに、猫は体温調節がとても苦手です。

 

人間は汗をかくことによって体温を調節します。ところで、汗をかく動物はそれほど多くはないのをご存知ですか?特に運動をした後などに大量に汗をかくのは人間くらいだとか!?あ、あと馬もかきますね。猫にとって快適な生活空間とは?温度と湿度によるストレスを考察!

 

人間が汗をかくようになったのはズバリ進化によるものです。食糧を求めて森を出て、広大な土地を長時間歩いたり、走り回ったりするのに体毛は邪魔でした。

 

 

体をすっぽり覆う被毛は保温や細菌などの外部刺激から身を守るためには役に立ちますが、運動量が増えると体温が上がりすぎてしまいます。

 

人間は、一番大切な脳や体内の細胞を守るためにも、被毛を脱ぎ捨て、汗をかくことで体温を下げる機能を身につけてきたのです。

 

猫は汗をほとんどかきません。汗腺があるのは鼻と肉球だけです。この場合の汗腺は汗をかくためのエクリン腺のことです。

 

このように、猫は人間のように汗をかくことによって体温を下げることは期待できないのです。でも、猫が体温を下げるためにすることはできます。

 

冷たい場所に寝そべる

 

あまりにも当たり前すぎてスミマセン。夏になると、家の中でもヒヤッとする廊下や玄関のたたき、お風呂場などで長-くなって寝転んでいる猫の姿が目撃されます。

 

そしてもうひとつ、

 

グルーミング(毛繕い)で体温を下げる

 

猫は暑いときは、グルーミングによって被毛を濡らし、蒸発するときの気化熱を使って体温を下げます。気化熱というのは、液体が気体に変わるときに周囲の熱を吸収する現象のことです。

 

 

湿度というのは空気中の水分量ですね。水分が多いと、そこに入り込むスペースが少ないため、効率が悪くなります。なかなか蒸発しないので気化熱がおこりにくく、周囲も冷やされないということ。

 

そうです!猫にとって湿度の高い日本の夏は過ごしにくい環境といえるのです。不快指数MAXといったところでしょう。外の猫たちは風が吹けば涼を感じることもできますが、閉め切られた室内はそうはいきません。

 

湿度は50-60%が快適に過ごせる目安です。日本に住む私たち愛猫家にとって、除湿機は必須アイテムと言えそうです。

 

真夏の暑さ対策のポイント!猫の熱中症を予防する

 

猫の祖先が砂漠に住んでいたからと言って、真夏の暑さは猫にとって大きなストレスになります。特にマンションは機密性に優れているので、日中の室温は冷房を入れていないとグングン上昇しますし!

 

さすがに40℃近くになれば危険です。それどころか、室温が30℃を超えると熱中症になる可能性が高くなると言われています。

 

 

猫が快適と感じる室温は?エアコンの温度設定

 

猫にとって快適な生活空間とは?温度と湿度によるストレスを考察!

わが家は夏はほぼ24時間エアコンを稼動させています。点けたり消したりするより経済的だという理由もあります。ただし、これは機種によっても変わってくるので、自己判断でお願いします。

 

温度設定は28℃です。けっこう人間には暑いと感じるときもありますが、夏はそんなもんだと諦めます。特に暑がりの夫からは文句も出ますが。

 

猫だけのお留守番のときは29℃またはドライ運転にします。普段は除湿機を使っていますが、留守にするときはなるべく家電は止めていくようにしているからです。

 

猫が水分不足にならない工夫を!水置き場を増やそう

 

猫の水飲み場は何箇所ありますか?キッチンに置いておくことが多いと思いますが、なるべく複数ヶ所置くようにしたいです。

 

猫にとって快適な生活空間とは?温度と湿度によるストレスを考察!

猫は水をあまり飲まない習性があります。これも、砂漠に住んでいた頃の名残かもしれませんね。自然界ではネズミなど小動物を食糧としていて、水分も餌からまかないます。

 

でも、現在の飼い猫はキャットフードですね。それに、ドライフードがメインのことも多いでしょう。そうなると、水分補給は『水を飲む』という行為に頼らざるを得ません。

 

ところが、猫ってあんまり飲まない子が多いです。喉の渇きを感じにくいとも言われています。それに・・・面倒くさいと飲まないっていう・・・。

 

猫が飲みたいときにすぐ飲める場所にあるのがベストです。寝床のそばとか、いつも通る道程にちょこんと置いてあれば飲む確率が上がります。

 

猫用品を利用!クールマットやアルミマットで冷感を!

 

今や夏の熱中症予防は常識です。初夏になるとペットコーナーにもたくさんの対策グッズが並びますね。アルミマットや冷感生地を使ったマットは人気商品です。

 

少し前は割りとシンプルなデザインや柄がほとんどでしたが、今は形もベッド型のものや、可愛い生地で作られた商品もあって選ぶ楽しさもアップです!

 

ジェルマットはお値段も手頃ですが、猫が引っかいたり噛んだりして穴が空くと、中身が出てくる危険性があるので避けるようにしています。口にしてしまったら大変です!

 

ちょっとお値段ははりますが、大理石のマットもあります。イチオシの大理石マットはこちら↓

 

 

石専門店さんの大理石ボードです。ずっしり重そうではありますが、(実際8㎏以上あるようです)アルミより冷感の持続性が長いです。自然素材だから安心できるのもポイントです。

 

ショップはこちら→石専門店.com 【石材工場直売店】

 

猫は暖房がなくても大丈夫?冬は暖房器具の事故に気をつけよう

 

あんなに暖かそうな被毛に覆われているのに、冬の猫は見るからに寒そうじゃないですか?寒くなると丸くなって寝ていることが多いし、多頭飼いであれば猫同士くっついて寝る『猫団子』が見られます。

 

適温が20℃-28℃と言われるので、やっぱり極寒の地域でなくても冬は苦手です。わが家の一番の寒がりにゃんは、暖房器具を点けるとすっ飛んできて、どーんと真ん前に陣取ります。

 

 

でも、夏より冬のほうが温度管理は難しいと思いませんか?エアコンを点けっぱなしなんて電気代が恐ろしすぎます。それに乾燥もひどいので加湿器もフル稼働ですから。

 

人間が外出時や就寝中は暖房はオフにしますね。猫は寒くないのか?ま、寒いでしょうけど健康な成猫であれば大丈夫です。勝手に布団の中にもぐりこんで寝ている子は多いですし。

 

子猫やシニアの場合は、寝床に湯たんぽを用意するなどの対策は必要になります。ケージで過ごさせる場合などは、暖房器具を一面に敷くのではなく、逃げ場を作ってあげることを忘れないでください。

 

寝室に入れない場合は、冬用の猫ベッドを用意したり、毛布を軽くたたんで置いておくと、朝ひょっこり隙間から眠そうな顔をのぞかせることもあります。

 

 

さて、暖房器具を使用するにあたって注意したいことがあります。最近また人気を集めている石油ストーブですが、やけどの事故がけっこうあります。

 

猫がぴょんと上に乗ってしまって肉球を火傷したり、くっつきすぎて被毛やヒゲを焦がしたなど。フォンヒーターやこたつにも言えますが、低温火傷も怖いです。

 

暖房器具使用の注意点
  • 石油ストーブは囲いをつけてガード
  • ファンヒーターはチャイルドロック機能を活用
  • こたつの温度設定は低く、人が入らないときはスイッチを切る

 

猫も冬の乾燥はやっぱり辛い!加湿器で湿度を上げよう

 

猫は湿気に弱いとは言いますが、乾燥し過ぎも良くありません。人間と同じで、目が乾いたり喉に負担がかかります。そうすると、菌やウイルスによる感染が多くなってきます。

 

それに、インフルエンザなどのウィスルが好む環境が日本の冬だとか!インフルエンザウイルスの好む湿度の指標は普段聞きなれている湿度の「相対湿度」ではなく「絶対湿度」でみます。

 

ま、難しいことはさておき、多くのウイルスは低温低湿度を好みます。そして、空気が乾燥しているとウイルスが舞いやすい環境となり、体内に侵入しやすいことも理由のひとつです。

 

猫は床に近い場所で過ごすことが多いので、特に心配ですね。

 

 

さらに、乾燥によって粘膜が傷んでいたり、免疫力が下がっていたりすると猫もウイルス感染しやすくなるというわけです

 

寒さもストレスになります。過剰なストレスは免疫力を低下させることがわかっています。

 

冬の温度と湿度の目安はこちら。

 

室温:20℃-25℃程度
湿度:50%-70%程度
※40%を下回らない

 

わが家はマンションですが、冬は何も対策をしないと20%とかになります。カラッカラです。猫を触るとバチバチ静電気が!加湿器は必須アイテムといえるでしょう。

 

猫は快適な場所を見つける天才!自由にさせて欲しいにゃ

 

暑い夏、いつもの場所に猫がいないな・・・と思ったら、廊下で寝そべっていたり、ちょっと寒いなと感じるときは飼い主の脱ぎ捨てた洋服にくるまっていたり。猫は快適な場所を見つける天才です。

 

人間の場合は暑ければ洋服を1枚脱ぐ、寒ければ着ると調節をしますが、猫はそうはいかないので、自分が移動して心地よく過ごせる場所を探します。

 

 

冷暖房器具できちんと調整された部屋は、室内に温度差が起きにくいです。猫がちょっと寒いな、暑いなと感じても部屋から出ることができなければ我慢することになります。

 

できれば、ドアに猫用の出入り口を作るなどして廊下や他の部屋に移動できる環境が良いです。ドアを少し開けておく方法もありますが、しっかり止まるドアストッパーを付けておきましょう。

 

猫が好む温度と湿度まとめ

 

猫にとって快適な生活空間とは?温度と湿度によるストレスを考察!

私が住む東海地方はそれほど寒暖の差は大きくありませんが、それでも冬は気温が一桁になりますし、夏は体温と同じくらいの酷暑もあります。

 

1年中猫にとって適温といわれる室温を保っているのは難しいし、それもどうかと思います。猫は季節の移り変わりに上手に順応してきたのも事実ですから。

 

ただ、猫も暑い日が続けば夏バテもします。最悪熱中症という事態にもなりかねないです。寒さで抵抗力が落ちて、感染症にかかりやすくもなります。

 

外の猫たちは、冬はたいていの子が風邪ッ引きです。体力のない子猫やシニア猫は冬を越すことができないこともあるのが現実です。

 

やはり、暑さ寒さが厳しい時期は、しっかり温度湿度調整をして、愛猫には健康で長生きして欲しいですね。

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