猫の新型コロナウイルス感染症予防

猫へも感染!?新型コロナ騒動勃発中!猫は玄関に行かせてはダメな理由

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2020年4月現在、世界中で新型コロナウイルス感染症によって多くの人が重症化したり亡くなっています。未知のウイルスであり、ワクチンも特効薬もないことから、未だ収束の気配すら感じられません。

 

日本でも緊急事態宣言が発令され、対象地域となった都道府県では自粛要請が厳しくなっています。私たちひとりひとりが如何に向き合うかがこのウイルスへの勝利への鍵と言えるでしょう。

 

一緒に暮らす愛猫たちは、大切な家族の一員です。私たち猫オーナーが感染予防することはもちろん、愛猫も守らなければなりません。猫はヒトとは異なる種類の動物。それを踏まえて情報をしっかりキャッチしておきたいです。

 

新型コロナ騒動勃発中!猫は玄関に行かせてはダメな理由

 

 

新型コロナウイルスとペットとの関連情報

 

こうした感染症が流行ると、ペットへの感染・ペットからの感染は大丈夫?と心配になります。人畜共通感染症(動物由来感染症またはズーノーシス)はペットオーナーであれば知っておきたいテーマのひとつです。

 

今回の新型コロナウイルス感染症は、当初は犬や猫などのペットへの感染はないと言われていました。確認できていない・・・という言い方だったかもしれませんが。

 

その後犬や猫など、陽性患者のペットから陽性反応が出たことが発表されました。

 

 

香港でペットの犬から陽性反応

 

新型コロナ騒動勃発中!猫は玄関に行かせてはダメな理由

ペットから陽性反応が確認された第1号は香港の犬です。

 

2月下旬、香港在住の女性が新型コロナウイルスに感染したことを受け、ペットの犬を調べたところ弱い陽性反応が出たことを香港政府が発表しました。

 

早い記事で3月3日、5日に数社が記事にしたため日本でも一斉に広がりました。ただ、これは鼻と口の中から採取した検体から、ウイルスの弱い陽性反応が確認されたというもので、単にウイルスが付着しただけという意見が多かったのです。

 

その後3月中旬にも感染患者のペットの犬から陽性反応が出ました。ちなみに香港政府は、陽性患者の飼っているペットの検査を推奨しているそうです。日本はやってません。

 

どちらも犬に症状はまったく出ていないということです。

 

(残念なことに、1例目の犬は保護施設から帰宅して2日目に亡くなったそうです。年齢も高く持病があったことも関係しているのでしょう)

 

猫への感染(ベルギー・香港)

 

犬も出たから次は猫・・・?と心配していたのですが、やっぱり出ました。でも、1例目はベルギーです。3月下旬、感染した患者の飼い猫から陽性反応!

 

こちらで気になるのは、猫に嘔吐や呼吸困難、下痢症状があらわれた、ということです。犬は無症状だったのに対して猫は新型コロナに対して感受性が強いの?と心配になりました。

 

同じ時期に、香港でも飼い猫から陽性反応が出ています。

 

動物園の飼育マレートラから陽性反応

 

大型ネコ科動物も!?まさかのニュースでした。アメリカニューヨークのブロンクス動物園で飼育しているマレートラのナディア(4歳)から陽性反応が出ました。

 

乾いた咳をしていたため検査をした模様です。症状は軽く完全回復する見込みということです。

 

 

新型コロナウイルスに猫は感染しやすい(中国からの研究報告)

 

ベルギーや香港での猫の陽性反応確認と時を同じくして、ある論文が発表されました。

 

3月30日、中国のハルビン獣医研究所が発表した論文です。

 

フェレット、猫、犬、およびさまざまな家畜のSARSコロナウイルス2に対する感受性

 

この論文を要約すると、『猫は新型コロナウイルスに飛沫感染する』『犬、豚、鶏、アヒルは感染しにくいが、猫とフェレットは感染しやすい』です。

 

実験内容など記載されている記事もありますが、内容が残酷なのであんまり読みたくないのが愛猫家としての本音です。

 

実験は、猫の鼻腔に大量のウイルスを噴射するというもので、非常に人為的で自然界ではまずありえないことと、感染した猫を安楽死させて検査をした・・・。もうなんか切なくなります。

 

猫の新型コロナ感染率は約15%

 

そしてもうひとつの論文。発表時期は上記とほぼ同じです。

 

猫におけるSARS-CoV-2中和血清抗体:血清学的調査

 

この調査研究によって、猫も新型コロナウイルスに感染する、それも人が感染したことによって感染したと述べています。どういうこと?

 

 

武漢の猫の新型コロナ発生前後の血清抗体の比較

 

新型コロナウイルスは犬や猫などペットには感染しない、なんて当初は書いていた記事が多かったけど、どうやら真実はちょっと違うようです。

 

この論文も中国の研究者たちによるものです。中国は2002年~2003年にかけてSARS(サーズ)「重症急性呼吸器症候群」が流行したことを受けて研究が盛んです。

 

日本は発症例はなかったけど、連日ニュースで取り上げられていたので知っている人は多いと思います。

 

そういった背景があるため、2019年に武漢で発生した新型コロナウイルスの前後の血清サンプルを使って比較できたというわけです。

 

血清サンプルは

  1. 2019年3月から5月に武漢で採取された猫のサンプル39例
  2. 2020年1月から3月に武漢で採取された猫のサンプル102例

 

①が発生前で②が発生後です。

 

サンプルに使った血清は、感染者の飼い猫・野良猫などさまざまな所属区分で偏らないようにしています。結論として、②で15例の感染が確認されました。

 

102匹中15匹が陽性という結果です。約15%の猫が感染しているのです。さらに、感染度の強さでは感染患者の飼い猫が高いことが結果として出ています。

 

そして、①の血清サンプルからは陽性は出ていません。ゼロです。

 

新型コロナ騒動勃発中!猫は玄関に行かせてはダメな理由

このことから、新型コロナウイルスは自然界に(何かしらの宿主に)存在はしていたが、猫には感染していなかった。しかし、人間が感染するようになると、猫にも感染した。特に、感染者と濃厚接触することによって、強い陽性反応を示す-ということがわかります。

 

 

甘えん坊の猫だったら、くっついて来るしベッドに潜り込んでくる子もいます。それを避けるなんてできない!というのが本音ですが、もしかして感染したかも・・・という疑惑があるときは、猫との接触も避けたほうが良さそうです。

 

猫を新型コロナから守るには飼い主が感染しないこと!

 

猫は新型コロナウイルスに感染するということ、その原因は人間にあるということが分かってきています。

 

感染した場合、どのような症状が猫に出るのかまだ情報はありませんが、犬が無症状だったのに対して、ベルギーでの報告では呼吸困難などの不調があったということなので心配です。

 

愛猫を感染症から守るには、完全室内飼いを徹底して、私たち飼い主が感染しないことが大事です。

 

新型コロナウイルスの感染経路

 

新型コロナウイルスは未だ解明されていないことが多く、感染経路に関しても当初は飛沫感染ばかりが取り上げられていましたが、現在は接触感染も問題になっています。

 

3密(密閉、密集、密接)の徹底と、手洗いは最低限守りましょう。

 

新型コロナ騒動勃発中!猫は玄関に行かせてはダメな理由

 

猫だから・・・気をつけたい日常生活のポイント

 

日本は自粛要請ですが、海外ではロックダウン-都市封鎖が行われて規制が厳しいところもあります。必要最低限の外出にもかかわらず、感染してしまったというニュースも見られます。

 

日本でも、感染者が判明した当初は感染経路を追っていくクラスターつぶしで感染を抑えようとしていました。今もそんな感じかもしれませんが、日々感染経路が不明な感染者が増えているのが現実です。

 

このところSNSなどで海外での個人の予防方法が発信されているのを見ると、物に付着しているウイルスに対する防御が目立ちます。

 

スーパーから帰ったらます購入した品物を拭くなどして除菌、外箱は捨てる、日持ちするものはすぐに部屋の中の入れないでガレージなどにストックしておく、など。

 

エコバックを禁止しているところもあります。ウイルスが付着していたとしてもひんぱんに洗わないから感染源になり得るという理由です。

 

猫って、目新しいものに興味を示してニオイをかいだり舐めたりします。スーパーの袋が好きな子も多いですよね。そう考えると、すぐに始末しなくちゃ!という気になります。

 

そして気をつけたいのが玄関。靴にもウイルスが付いていると警戒したほうが良いです。新型コロナに限ったことではありません。ウイルスや菌が付いていることはおおいに考えられます。

 

暑い夏になるとひんやり玄関で寝そべっている猫ちゃんも多いです。柵をつけるなどして、玄関には行けないようにしましょう。

 

 

まとめ

 

2020年4月、まだ新型コロナウイルスはわからないことだらけです。今も世界中の研究者がこの未知のウイルスの研究を続けています。

 

今回、猫もこのウイルスに感染するという論文が発表され、愛猫家としては心配の種が増えました。

 

今のところ、猫からヒトへの感染は考えられないということです。今回紹介した論文でも「猫から人への感染は今のところ確認されておらず、今後の研究を待つ」としています。

 

今、私たちにできることは感染予防を徹底すること、そして猫たちといっぱい遊んで癒されて、ハッピー自粛期間を過ごしましょう。

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