キャットフード失敗談!猫が美味と感じる仕組みは複雑だった(ピュリナワン編)
ツイート我が家の猫達の食事はフードローテーションしていますが、その中で一番多く食べているのがネスレのピュリナワンです。最大の理由は、コスパが良いこと!保護猫もいるので経済的にとても助かっているフードです。
保護猫たちは、子猫の時からピュリナワンのチキンを食べているのですが、うちの殿がチキンよりサーモン派なので、割合的にはサーモン7チキン3という感じです。
ピュリナワンキャットフードにはたくさんの種類があります。サーモンだけでも3つのラインナップがあります。今回、同じフレーバーでもこうも好き嫌いが出るのか!という結果が出たのでレビューします。
実録!美味しいはずのキャットフードが不人気!?
ピュリナワンが展開しているサーモンの3つの商品は以下です。
- 室内飼い猫用インドアキャット
- 下部尿路の健康維持 F.L.U.T.H.ケア
- 美味を求める成猫用
いつも食べているのは『室内飼い猫用インドアキャット』です。公式サイトから定期購入しています。現在5匹分なので宅配はありがたいのです。割り引きありますしね。
それでも保護猫が多いときは足りなくなるので、ホームセンターなどで買い足すことも多いのです。先日、いつものインドアキャットがなかったので、『美味を求める成猫用』を購入しました。
食べるでしょう。美味しいらしいから・・・とかるーく考えていたのですが、なんと!まったく口をつけないではないですか!
カラカラ~と皿に盛ったら、5匹ともに不思議そうな顔。若猫2匹と食いしん坊お嬢は、それでもポリポリ食べ始めましたが、最後まで頑として食べなかったのがこのお方。
いや、もうなんだかね・・・って感じです。
ピュリナワンサーモンの二つの製品に戸惑う猫?
さて、結局1袋食べきるまでにウェットをトッピングしたり苦労したのですが(5匹もいるから4kgを買ってしまったのです・・・)、インドアキャットとの違いは何なのか気になりました。
同じフレーバー『サーモン』の3つの違いとは?
インドアキャットと美味を比べる前に、もうひとつの『下部尿路の健康維持 F.L.U.T.H.ケア』も購入したことがありますので、併せて相違点を見て行きたいと思います。
こちらはもっと残念なことになった製品です。みんなそろってプイッとされました。でも、これは封を開けた瞬間ダメかも・・・と思ったのでした。
サーモン味なのは確かなのですが、他の原料や配合の違いが大きいのかな?と推測。一覧にしました。
原材料 | |
---|---|
インドアキャット | サーモン、米、コーングルテンミール、チキンミール、卵、油脂類(牛脂、大豆油)、大豆たんぱく、フィッシュミール、小麦粉、セルロース、大豆外皮、酵母、イヌリン、ポークゼラチン、たんぱく加水分解物、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン)、アミノ酸類(リジン、タウリン)、ピロリン酸ナトリウム、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、C)、酸化防止剤(ミックストコフェロール) |
美味を求める成猫 | サーモン、米、コーングルテンミール、家禽ミール、とうもろこし、大豆ミール、油脂類(牛脂、大豆油)、酵母、ツナミール、フィッシュパウダー、たんぱく加水分解物、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン)、ピロリン酸ナトリウム、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン)、カラメル色素、アミノ酸類(リジン、タウリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール) |
F.L.U.T.H.ケア | とうもろこし、コーングルテンミール、小麦グルテン、牛脂、家禽ミール、サーモン、小麦、ツナ、たんぱく加水分解物、卵、フィッシュミール、ラムミール、ビーフミール、ポテト、ミルクパウダー、チーズパウダー、シリアルブラン、野菜ミール、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン、コバルト)、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、C)、アミノ酸類(リジン、タウリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物) |
こうやって一覧にしてみても、やっぱりよく分からないです。F.L.U.T.H. ケアは明らかに味は違うんだろうな・・・って思いますけどね。
実はあまりおすすめできない内容です。まず、主原料が穀物ですしね。
猫は舌ざわりもかなり神経質です。まぁ中にはおかまいなしに何でもガツガツ食べる子もいますが。3種類並べてみました。
撮影していると少年猫(生後9ヶ月)がやってきて食べ始めちゃいました。カリカリしてみて、やっぱり最初に食べつくしたのはインドアキャットでした。
これはもう猫に聞かなきゃ分からないんですけど、あくまで個人的な感想です。原材料を見ても分かるとおり、F.L.U.T.H. ケアは淡白なにおいです。
あとのふたつについては、違いはあるにはあるけど人間には・・・少なくとも私にはどちらが美味しそう、という判断はつきかねます。ごめんなさい。
ただ、結局グレーの男の子が食べなかったF.L.U.T.H. ケアは食べ物とさえ認識していない風に見えましたよー。
猫が食べ物を美味しいと感じる仕組みは?
別の記事にも書きましたが、猫にも当然ながら味覚があります。
食べ物の好き嫌いはにおいで決まる、みたいなこと言われますが、においで判断するのはたいていの場合「食べ物であるか」「食べられるものであるかどうか」を判断します。
食べられるけど好きじゃない・・・ってこともあるわけですね。
猫の舌にも味覚を感じる味蕾がある
猫の舌にも味蕾という味を感じる器官ががあります。甘味を感じる場所もありますが、実際問題としてはほとんど感じないと言うのが一般的な見方です。
その他の酸味・苦味・塩味は感じますが、その中でも塩味は酸味・苦味より鈍感です。
酸味については、一番感じやすいと言われていますが別に好きってわけではなさそうです。実際に、みかんやレモンなどのすっぱいものは苦手です。
反面、肉には『リン酸』や『カルボン酸』といった酸が含まれていて、これらに素早く反応できるように酸味には敏感なのです。肉は猫の主食ですから!
苦味に敏感なのもうなずけます。腐敗した肉を見極めるために発達したと考えられています。
まとめ
今回、安易な気持ちで購入したキャットフードでの失敗で、改めて猫の食べ物に対するこだわりを垣間見ることになりました。
フードを切り替えるときは、同じ主原料だとしても他メーカーへの切替だったり、主原料自体を変えるときは慎重になるのですが、同メーカーの同フレーバーでここまで拒否されるとは想定外のこと。
おいらの舌を侮るなよ・・・という愛猫の声が聞こえてきそうです。今後は、少しでも違うフードに変えるときは慎重に、慎重に少量ずつ購入しようと誓ったのでした。