腸内環境とキャットフード

腸活の基本は毎日の食事!キャットフードの原料を見よう!

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猫と暮らしてまず頭を悩ますのがキャットフードではないでしょうか?今はスーパーやドラッグストアでもペットフードは買えます。

 

でも、ずらっと並ぶ商品を見て迷ってしまいますね。値段もピンからキリまで・・・。ネットではさらにハイプレミアムなフードがあちらこちらで紹介されています。

 

人それぞれ、猫それぞれ選ぶ基準があります。経済状況もフード選びの大きな基準となります。安くてよいものを探すのは誰も同じ。

 

ただ、猫の健康を考えたら値段だけで選ぶのは危険です。ご長寿猫を目指す腸活宣言をしているわが家の猫たちのフードをどんな基準で選んでいるか、ちょっと紹介します。庶民感覚で!

 

猫とキャットフード

 

 

猫の主食は7割が市販のドライフード

 

ペットフード協会2017年の調査によると、猫を飼っている人の約7割が主食を市販のドライフードと答えています。わが家もそうです。

 

主食ではないけれど、ドライフードを購入している人は9割にも上ります。

 

総合栄養食はドライフードが多い

キャットフードドライフードを主食としている理由は、やはり手軽という点は大きいです。ただ、それだけではなく栄養面で選ぶ人も多いと思います。

 

市販のキャットフードやドッグフードなどのペットフードは、その目的によって4つに分けられています。

  • 総合栄養食・・・そのフードと水だけでペットの健康が維持できる栄養がまかなえる
  • 療法食・・・疾患に合わせて栄養バランス等を調整してある。獣医師の指示の元に与える
  • 間食・・・おやつ
  • その他の目的食・・・上の4つに当てはまらないフード

その他の目的食は「副食」「一般食」「栄養補完食」といった表記がされていることが多いです。

 

猫のごはんと言ったら猫缶を思い浮かべる人も多いかと思いますが、ウェットタイプは一般食が多いのです

 

総合栄養食はドライフードが多いので、日常でウェットタイプを主食としている場合もドライフードを足している人がほとんどです。

 

水分含有量によるキャットフードの分類

 

使用目的以外に、キャットフードを水分の含有量によって分類すると

  • ドライタイプ
  • セミモイスト・ソフトドライタイプ
  • ウェットタイプ

上記の3つがあります。ドライタイプは水分が10%以下と決められています。

 

猫はちょこちょこ喰いが特徴ですね。水分量の多いセミモイストタイプやウェットタイプは、長時間出しておくと痛みやすいので、その点でもドライフードが好まれています。

 

キャットフードに必ず記載を義務付けられている項目

 

欧米諸国に比べて、ペットに関しては遅れている日本ですが、平成21年6月1日から、「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が施行されました。

 

その中で、ペットフードに以下の表示が義務付けられるようになりました。

  • 名称(犬用、猫用など)
  • 原材料名
  • 賞味期限
  • 製造業者等の名称及び住所
  • 原産国名

購入の際にはチェックしましょうね。

 

キャットフードの基本!主原料を見るべし!

 

猫は完全肉食です。腸活を目指す猫さんには主原料は肉や魚であるフードを選んで欲しいです。原材料は多く含まれている順から記載されています。

 

一番最初に書いてある原料は何か!しっかりチェックしましょう。

 

初めてキャットフードを購入するときの注意点です。店頭で見るキャットフードには「まぐろ味」「お魚ミックス」などと書いてあることがほとんどです。

 

コーン味!なんて書いてあるキャットフードはまずないでしょう。猫が好むと思えませんしね。しかし、安価なキャットフードは主原料に肉類ではなく穀物を使用しているものが多いのです。

 

一例です。

 

【カルカン ドライ成猫用 チキンと野菜味 原材料】
穀類(とうもろこし、小麦等)、肉類(チキンミール、チキンエキス等)、大豆、家禽類、植物性タンパク、油脂類(パーム油、大豆油等)、魚介類(フィッシュエキス等)、野菜類(ほうれん草、にんじん等)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、リン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(クエン酸、BHA、BHT)、着色料(赤102、青2、黄4、黄5)、pH調整剤、保存料(ソルビン酸K)

 

猫のごはんには不必要!着色料は避けるべし!

 

食品添加物の着色料上記に紹介したキャットフードにも使われていますが、着色料はまったく必要ありません。

 

野菜を連想される赤や緑に色づけされたカリカリを見ても猫は「おいしそー」なんて思いません。

 

そもそも猫は赤色を識別できないといわれています。では、なぜメーカーはキャットフードに色をつけるのか?答えは飼い主へのアピールです。

 

タール色素の毒性について

着色料には合成されたタール色素や原材料から抽出した色素などがあります。日本では赤色○号、青○号などと表記されているのがタール色素です。

 

【食品添加物の12品目】
赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号

 

これらは食品添加物として人間用にも使われています。「通常使用量により反復投与毒性試験、発がん性試験、変異原性試験で毒性のないことが確認されたもの」とされていますが、発がん性の問題など危険だと考える人も多いです。

 

着色料は保存料と違ってどうしても使わなければならないものではありません。キャットフードに色をつける必要はないのです。

 

これは、天然の色素でも同じです。カラメル色素はウェットタイプのフードに比較的使われているのを目にします。また、二酸化チタンも気をつけたい着色料のひとつです。

 

天然?合成?キャットフードの酸化防止剤について

猫のごはん作り
市販のキャットフードは日持ちしないといけませんね。毎食ごとに作る手作りごはんであれば必要ないものですが、こればかりは仕方ありません。

 

ドライフードには保存料や酸化防止剤が必須といえますが、何を使っているかは気にするべきです。

 

キャットフードに多く使われる酸化防止剤

 

食品の酸化を防ぐ目的で使用されるものを酸化防止剤といいます。

 

酸化防止剤は大きく自然派成分を使ったものと、合成されたものがあります。キャットフードに添加されているもので比較的目にするものは以下です。

 

【合成された酸化防止剤】
  • BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
  • BHA(ブチルヒドロキシアニソール)

 

【天然型の酸化防止剤】

  • ローズマリー抽出物
  • ミックストコフェロール
  • 緑茶抽出物

 

他にも酸化防止剤として、ビタミンC(アスコルビン酸)、エリソルビン酸ナトリウム、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸カリウム、二酸化硫黄、コーヒー豆抽出物(クロロゲン酸)、などがあります。

 

危険とされている酸化防止剤にエトキシキンがありますが、日本では食品添加物としての認可や農薬登録は受けていません。市販のキャットフードで見かけることはありませんが、海外では使用されているかもしれません。知っておきましょう。

 

市販のキャットフード(ドライタイプ)で使われている天然の酸化防止剤は、ローズマリー抽出物とミックストコフェロールが多いです。

 

 

BHT、BHA、没食子酸プロピルといった人工の酸化防止剤は有名なメーカーではロイヤルカナンが使用しています。没食子酸プロピルはBHTやBHAより抗酸化力が強く、日本ではバターなどの油脂類に用いられることがあります。

 

酸化防止剤に関して、ロイヤルカナンのホームページではこう書いてあります。

ロイヤルカナン製品に使用している没食子酸プロピルの量を一生食べ続けたとしても健康に影響を及ぼすことはありません。没食子酸プロピルなどの食品添加物の使用基準は、一日摂取許容量(ADI)を超えない量で定められています。一日摂取許容量とは、人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとして、健康に影響をおぼさないとされる体重1キロあたり、一日あたりの摂取量のことです。

BHAに関しても同様です。

 

酸化防止剤とキャットフードの保管

 

ある物質が酸素と結合することを酸化といいます。何がまずいのか?

 

猫とごはん酸化するとその物質の性質が変わります。フードに含まれる栄養分に変化が起こるということです。製造時に保証された栄養素の効果が期待できなくなります。

 

肉食である猫の食事、キャットフードはたんぱく質が豊富に作られています。たんぱく質や脂肪は空気に触れるとすぐに酸化が進んでしまいます。

 

脂肪分は酸化すると過酸化脂質という物質になります。これが悪玉コレステロールの元となって血管を傷つけたり、動脈硬化になることは知られていますね。

 

また、ガンやアレルギーの原因にもなります。

 

酸化防止剤が使われているからといって過信は禁物です。

  • 開封したら1ヶ月以内に使い切る
  • しっかり密封して保管する
  • 1日程度経ったフードは迷わず捨てる!

お得だからといって大袋で購入するのは考えものです。酸化したフードは猫にとって良いものではありません。

 

嗅覚の発達している猫は鮮度にも敏感なので、プイッとされてしまう確立も高いですし・・・。

 

腸活の第一歩!キャットフードの原料表示まとめ

 

 

愛猫は飼い主である私たちの選ぶフードが食事のすべてといえます。彼らの体を作っているフードは安全なものを選びたいものです。

 

市販のキャットフードを選ぶ際の基本は原材料表示をしっかり見ることです。ドライフードは特に細かい字でびっしり書かれているので大変ですが、すべて猫の口に入るものです。

 

今回は主原料・着色料など不要な添加物・酸化防止剤について紹介しました。猫の腸内環境の健全化のためにわが家は、主原料は肉類・着色料なし・酸化防止剤は天然が好ましい、この3点は選ぶ際の最低基準にしています。ぜひ参考にして下さい。

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