うちの猫、朝方少量の吐いた後がやたら続くと思ったらまさかの喘息だった
ツイート猫は特に病気が原因でもなく吐きます。換毛期になれば毛玉を吐いたり、ごはんを勢いよく食べた直後に吐き戻したり。
嘔吐というと、まず胃腸など消化器官の不調と思いがちですが、呼吸器の病気、喘息だったということもあります。
これは、実際にうちの子に起きたお話です。
猫が朝方胃液まじりのものをよく吐く!
朝気がつくと胃液交じりの嘔吐がいくつかありました。透明の水っぽいものも。その猫は大人になって保護されて我が家にやってきました。
足に大怪我をした状態で保護されて、しばらく治療をしていたのですがなかなか完治しないので、長期戦になるということで私が預かることになったのです。
来たときは風邪も引いていて鼻が詰まり、息もしにくいのか食事も満足にとらない!それでもなんとか回復してさあ、里親さん募集だ!と思ったときに異変が・・・。
それまで数ヶ月様子を見てきて、その子はあまり吐かない子だという印象でした。ごはんの食べ方もオス猫にしてはポリポリとゆっくりマイペースで食べます。外から保護した子は、バクバク食べて勢いあまって吐き戻してしまう子も少なくないのです。
外の猫だったのに飢えたことないのかな?
と不思議なくらいでした。怪我のためエリザベスカラーをしていたので、毛繕いも満足にできていなかったから、毛玉も吐かなかったのかもしれません。
それが、朝方吐いた跡が数ヶ所あることに気づいたのは春の終わり頃でした。それほど大量ではなく、泡を含んだ水のようなものもあれば、少し胃液が混じっているような薄黄色のときもありました。
でも、食欲もあるし遊んだり同居猫にちょっかい出したり、日中は特に変わったことも無く元気な猫そのものです。
これが、うちに来て2ヶ月くらいのことです。この頃になると、夜私の寝室で寝ることも多くなってきていました。
それで、ケホケホと咳をしているのに気づいたのです。
猫の咳はわかりにくい!見定めるポイントは?
猫の咳をケホケホと表現しましたが、実際はぜんぜん違います。その猫の個体にもよるし、咳の程度にもよりますが、どちらかというとゲッゲッという感じです。
初めて聞く人は、吐くの!?と勘違いするんじゃあないでしょうか。ほとんどの場合何も吐きません。たまに咳き込みすぎてケッと痰のような唾のようなものが出てくることもありますが。
喉をぐーっと前にのけぞらせてこれを何回もやるのだから、見ている方が慌ててしまいます。
でも、数回して治まるとケロッとしています。何だったの?って感じです。ただ、猫喘息となると放ってはおけません。命に関わることです。
猫が咳をしている画像を撮っておこう
もし、あなたの猫がこのような症状であれば、発作を起こしたときの様子を動画に納めましょう。
愛猫がゲコゲコ苦しんでいるのに撮影なんてしていられない!・・・そう思うのもよくわかります。でも、それが咳なのかどうか、発作の程度など、診断には重要な情報となります。
呼吸困難になりそうな緊急性のある場合は別ですよ!すぐに救急で診てもらってくださいね。
猫が喘息と診断されたら飼い主のできること
猫の咳の原因が喘息だと診断するまでに、レントゲンを撮ったり血液検査をしたり尿検査をしたり、と他の原因をまず探ります。
うちの子も一通りの検査をしました。特に問題となる疾患がみられなかったので、ステロイドを服用して咳が治まるか様子をみることに。
1週間くらいすると、慢性的に続いていた咳が治まってきました。獣医さんも、「喘息でしょう」という診断でした。
でも、ステロイドをずっと服用していくのは副作用を考えると避けたいです。ステロイド剤の長期の服用による副作用の代表的なものは糖尿病です。
とにかく咳の発作が出ないよう、生活環境を改善していくことが重要です。人間の喘息と同じです。
気をつけることはたくさんあります。
- 掃除をしっかりしてダニの繁殖を防ぐ
- 空気の入れ替えを頻繁にする
- 空気清浄機を設置する
- 身の回りの化学物質をなるべく排除する
- 徹底したノミ予防
- 布物はこまめに洗濯する
- 風邪予防
- カビ予防
- 猫砂は塵の飛ばないものを使う
- こまめなブラッシング
とにかく喘息の元になるものを徹底的に排除するということが大事です。なかなか難しいこともありますが、可愛い猫のためですからなんとか頑張りましょう。
猫にストレスを与えないことも重要です。
猫喘息に気をつける身の回りのあれこれ
実は、我が家は人間もアレルギー一家です。特に夫と娘はアトピーで、結婚当初から化学物質には敏感にならざるを得ない環境でした。
まずやったのが、普段使いの消耗品の見直しです。これらをエコなものに変えるだけでずいぶん違います。
- 洗濯洗剤(柔軟剤は使わない)
- 消臭剤
- 食器用洗剤
- クイックルワイパーのウェットタイプなど
猫との暮らしはニオイも気になりますから、消臭剤や芳香剤を使っている人も多いと思いますが、成分には十分気を配りましょう。良いものでもお香は避けたほうが無難です。
あと、やっぱり猫と一緒に暮らすには空気清浄機は必須だと実感してます。加湿機能付きのものを使ってます。冬の乾燥対策にも活躍してます。
掃除をするときは猫を部屋に入れないようにしたほうが良いです。ホコリが舞いますから。
ポイントは、先にクイックルワイパーでホコリをある程度とってから掃除機をかけることです。掃除機も排気口が上部についているものがおすすめです。
おまけ:うちの猫の喘息発作に気づくのが遅れた理由
気づくのか遅れたというか、実は発作が抑えられていた原因があったのです。
彼は怪我をして保護されたので、当初から抗生剤を服用していました。1ヵ月半ほどしてから保護依頼があってうちに来ました。後から聞いたことなのですが、ステロイドも服用していたらしいのです。
そのため、症状が抑えられていたというわけ。
なぜステロイドを服用していたのかは、最初の保護主が遠方で何人か間に入っていたので確認できなかったのですが、良かったのか悪かったのか・・・。
うちに来てからは、一時期状態が悪くなってネブライザーをすることもありましたが、現在は落ち着いています。
それでも、季節の変わり目などは朝方咳き込んでいることがあって、ヒヤヒヤします。
当時頻繁にしていた咳の画像です。この頃は日中も数回咳き込んでいました。
猫の喘息まとめ
現在、うちの猫は症状も落ち着き薬を飲まずに過ごしています。それでも、たまに咳き込むことがあります。猫喘息は完治は難しく、一生付き合っていくことを覚悟しなければならない病気です。
咳が慢性的に続くと気管支に炎症が起こり、気道が狭くなっていく症状が進行して行ってしまいます。少しでもおかしいな、と思ったら病院へ行きましょう。
猫は通常咳をしない動物です。猫風邪の一般的な症状もくしゃみや目の炎症ですよね。
この病気もコントロールしながら長く付き合っていくことになります。かかりつけの獣医さんとは信頼関係が大事!わからないことはどんどん質問して、なんでも相談できるようにしておきましょう。
良い獣医さんは、誠実に向き合ってくれるはずです。