猫の本来の食事に近づける食生活とはなんだろう?
私たちの横で油断しきって和んだ寝姿で(緩みきった顔かもしれません)寝息を立てている可愛い愛猫。でも、猫は真性の肉食獣です。歯の並びや形状や腸の長さがそれを物語っています。
肉を引きちぎる鋭く尖った4本の犬歯、ほとんど噛まずに飲み込むため臼歯が少ないのが特徴です。腸も、たんぱく質の消化と吸収に特化し、草食動物に比べてずっと短いです。
ライオンやトラ、ヒョウなどネコ科の勇ましい彼らと同じ能力が備わってます。
猫って、ずいぶん前から私たち人間の近くにいる存在のように感じられますが、「衣食住」のすべてを飼い主である人間がまかなうようになったのはほんの少し前からです。
それまで猫は、人のそばにいながらも自立した存在!飼い主からもらうごはんとは別に、ネズミなどを捕食してしっかり必要なたんぱく質を摂っていました。
その当時は、鋭い牙や爪が本来の役割を立派に果たしていたことでしょう。まさに、『飾りじゃないのよ犬歯は』ってことですね。
そう考えると、現在の猫も本来は狩ったばかりの新鮮な獲物を丸ごと食するのが自然といえます。
・・・さすがにそれはできないので(少なくとも私はできないー!)、大方の猫はキャットフードを主食としています。そこで、どのキャットフードが良いのか、飼い主はいろいろ考えるというわけですね。
昭和の時代には、人間の残飯ともいえる「ねこまんま」を与えられていただけの猫が、平成になり家族の一員と考える人が増え、猫専用のフードを用意するようになりました。
猫に必要な栄養やエネルギーについても研究がすすみ、寿命もぐーんと伸びたのは喜ばしいことです。
令和になり、これからは栄養素など数字上のことだけなく、猫本来の食事に近づけることを考慮する風潮になってきました。
愛すべき猫たちが、健やかでごきげんなネコライフを送れるよう、しっかり勉強しないとダメだな・・・愛猫の可愛い寝顔を見ながら、改めてそう思います。